Memories Off 〜それから〜

Memories Off 〜それから〜

『Memories Off 〜それから〜』は、KIDより2004年6月24日にPlayStation 2で発売された恋愛アドベンチャーゲームです。後にWindows版（2004年10月14日）、PSP版（2008年8月14日）も発売されました。2006年3月23日には、後日談を描いた『Memories Off 〜それから again〜』も発売されています。

概要

本作は、人気恋愛アドベンチャーゲーム「Memories Offシリーズ」の4作目にあたり、『かけがえのない想いを乗り越えて』という副題が付けられています。物語は前作から1年半後の冬を舞台とし、主人公は2作目と同じ浜咲学園に通う高校生として、卒業までの日々を過ごします。

前作『想い出にかわる君 〜Memories Off〜』での反省点を踏まえ、本作ではシリーズ2作目の王道的なストーリーラインを重視。開始直後に別れを告げられるという急展開は、前作の導入部の冗長さを解消するための工夫です。また、部活動や卒業式など、これまでシリーズであまり描かれてこなかった学園生活に焦点を当てています。

一方、『想い出にかわる君』から継承されたカフェを舞台とする設定は、学園とステージを切り替えることで物語にメリハリをつける役割を果たしています。本作の構想は『想い出にかわる君』の製作中から存在しており、両作の世界観はシリーズ内でも特に強く結びついています。

キャラクター造形においては、これまで意識的に避けてきた「萌え」要素を取り入れ、縁の「妹」属性や葉夜の「メガネ」など、各キャラクターに分かりやすい特徴を与えています。

シナリオ

卒業を間近に控えた雨のバレンタインデー、主人公の一蹴は彼女のいのりからデートに誘われ、思い出の教会へと向かいます。しかしそこで告げられたのは、突然の別れの言葉でした。

登場人物

主要キャラクター

鷺沢 一蹴（さぎさわ いっしゅう）
声：小野大輔（OVA・CDのみ）
本作の主人公。

陵 いのり（みささぎ いのり）
声：小林沙苗
一蹴の元彼女。なぞなぞ好きでピアノが得意。8月21日生まれ。

鷺沢 縁（さぎさわ ゆかり）
声：石原絵理子
一蹴の義妹。動物好きで寂しがりや。成績優秀。3月2日生まれ。

藤原 雅（ふじわら みやび）
声：かかずゆみ
一蹴のクラスメート。薙刀部に所属し、部内最強。クールでシニカルな性格で甘党。シリーズの寿々奈鷹乃がモデル。4月6日生まれ。

花祭 果凛（はなまつり かりん）
声：榎本温子
愛称「りかりん」。一蹴がアルバイトするカフェの常連客。お嬢様だが気さくな性格。7月13日生まれ。

野乃原 葉夜（ののはら はや）
声：こやまきみこ
愛称「のん（ちゃん）」。一蹴のバイト仲間。空想癖があり、独特の雰囲気を持つ。5月4日生まれ。独特の話し方をする。

さよりん
声：小林由美子
縁のクラスメートで親友。薙刀部所属。女の中の女を目指している。1月1日生まれ。

木瀬 歩（きせ あゆむ）
声：白石涼子
薙刀部所属。雅をライバル視している。4月3日生まれ。

サブキャラクター

白河 ほたる（しらかわ ほたる）
声：水樹奈々
『Memories Off 2nd』のヒロイン。ウィーン留学中の一時帰国。9月25日生まれ。

白河 静流（しらかわ しずる）
声：菊池志穂
ほたるの姉。一蹴のアルバイト先「ならずや」の店長代理。6月30日生まれ。

黒須 カナタ（くろす カナタ）
声：村田あゆみ
『想い出にかわる君』のヒロイン。モデルとして活動中。10月28日生まれ。

稲穂 信（いなほ しん）
声：間島淳司
自称「自由人」。一蹴と同じ日暮荘に住む。1月4日生まれ。

飛田 扉（ひだ とびら）
声：志倉千代丸
一蹴を妬み、いのりを脅迫して二人を別れさせた黒幕。

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