Memory 青春の光

モーニング娘。4枚目のシングル『Memory 青春の光』：青春の輝きと卒業の涙

1999年2月10日、モーニング娘。にとって4枚目のシングル『Memory 青春の光』が発売されました。このシングルは、グループにとって大きな転換期を象徴する作品と言えるでしょう。メンバー福田明日香にとって最後のシングルであり、同時に新たなスタートを切るメンバーたちの決意が感じられる、感動的な1枚です。

ニューヨークでのレコーディングと豪華ミュージシャン陣

表題曲「Memory 青春の光」のレコーディングは、なんとニューヨークで行われました。ウィル・リーやクリス・パーカーなど、世界的に活躍する一流ミュージシャンがバックで参加。モーニング娘。の楽曲制作において、これほどまでに国際的な規模での制作体制が組まれたのは初めてのことでした。この挑戦的な取り組みは、当時まだ若かったモーニング娘。のグローバルな可能性を予感させるものだったと言えるでしょう。

卒業ソング「Never Forget」と福田明日香の想い

このシングルは、モーニング娘。のシングルとしては初めて、カップリング曲が2曲収録されました。そのうちの一つ「Never Forget」は、卒業する福田明日香がメインボーカルを務めた、いわば卒業ソングです。彼女の歌声には、グループへの感謝と、未来への希望が込められています。この曲は、多くのファンにとって、忘れられない名曲となりました。

各音楽番組でのパフォーマンスと感動的な演出

『Memory 青春の光』は、『FUN』『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』『ミュージックステーション』など、数多くの音楽番組で披露されました。『ミュージックステーション』では2週にわたってパフォーマンスが行われ、2週目には福田明日香がファンへメッセージを送る場面も。司会のタモリ氏と下平さやか氏から贈られた2つの花束は、彼女の卒業を祝福する、感動的な演出となりました。

また、『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』では、松本伊代氏と福田明日香氏のやりとりから、観覧者全員で起立し、一本締めで送られるという、温かくもユニークな演出が話題を呼びました。当初は一本締めでしたが、締まりが悪いということで5本締めに変更され、最後は指が一本ずつ増えていくという、妙な5本締めで、温かく福田明日香を見送りました。

アルバム収録と保田圭による継承

『Memory 青春の光』は、『セカンドモーニング』、『ベスト! モーニング娘。1』などに収録されています。その後、福田明日香の楽曲パートを引き継いだ保田圭が、この曲をロックバージョンで歌ったバージョンが、彼女の卒業シングル「AS FOR ONE DAY」のカップリングとして収録されました。保田圭もまた、『ミュージックステーション』でショートバージョンを披露しています。

初回限定盤と通常盤のジャケット写真の違い

このシングルは、モーニング娘。として初めて初回限定盤と通常盤が発売されました。両バージョンでジャケット写真が異なっています。初回限定盤は高層ビル前、衣装は銀色と黒、通常盤は路地、衣装は黒とピンクという違いがありながらも、構図は同じです。ジャケット写真は上海で撮影され、表ジャケットでは安倍なつみ、裏ジャケットでは福田明日香が、他のメンバーより大きく写されています。

さまざまなバージョンとカバー

別バージョンの音源を加えた12cm盤は、『モーニング娘。EARLY SINGLE BOX』に収録され、後にシングルとしても発売されました。また、Tonya Kelly、安倍なつみ、つんく♂など、多くのアーティストによってカバーされています。

まとめ

『Memory 青春の光』は、モーニング娘。の楽曲の中でも特に重要な位置を占めるシングルです。メンバーの卒業、ニューヨークでのレコーディング、豪華ミュージシャンとのコラボレーションなど、多くの話題を提供し、モーニング娘。の成長と可能性を示す作品となりました。このシングルは、彼女たちの青春時代、そしてグループの歴史を象徴する、忘れられない1曲と言えるでしょう。

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