MiG-41 (航空機)

MiG-41（PAK DP）

MiG-41（ロシア語: МиГ-41）は、ロシアが新たに開発を進める予定の迎撃戦闘機です。この機体は、PAK DP（遠距離迎撃将来航空複合体）という名称でも知られています。計画によれば、2020年から本格的な開発が開始された後、2026年には実用化が進み、2028年から配備が開始される見通しです。

開発の背景

MiG-41は、旧式化が進行中のMiG-31の後継機として開発されています。最初にこのプロジェクトの存在が明らかになったのは2013年4月で、ロシア空軍のヴィクトル・ボンダレフ司令官によって発表されました。彼はMiG-31の再生産には膨大なコストがかかるため、新型の迎撃戦闘機の開発が必要であると述べており、2020年に国軍兵器計画が終了する前に新機種が完成することを期待しています。

開発年表

• - 2013年4月: 新しい迎撃戦闘機の開発が初めて発表される。
• - 2014年2月28日: アレクサンダー・タルナエフ防衛委員会副委員長が、MiG-31を基にしたMiG-41の開発を発表。
• - 2015年8月: ボンダレフ司令官がMiG-41の開発は2019年から始まると発言。
• - 2018年8月17日: MiG-41の研究開発が正式に開始されることが発表される。
• - 2021年1月22日: ロステック社がMiG-41の開発開始を発表。

設計と能力

MiG-41は、当初はMiG-31を基盤として開発されるとされていましたが、後に全くの新型機であることが確認されました。新型機は、MiG-31と比較して速度、レーダー探知距離及び武器の射程が強化されており、ネットワーク能力も向上しています。

この機体は、航続距離が700～1,500kmあり、低空飛行する巡航ミサイルやドローン、さらには極超音速ミサイルに対しても対応可能となっています。さらに、宇宙における活動も考慮されており、北極地域での運用に適した新しい技術が導入されています。将来的には無人化の計画も視野に入れています。

速度に関して、MiG-41はマッハ4～4.3の速度で飛行することが期待されていますが、これはテストパイロットの個人的な見解であり、公式な仕様にはまだ未定義です。ボンダレフはMiG-41が世界最速の戦闘機となることが期待されているとしています。

レーダーと武装

MiG-41には、NIIPが開発する先進的なレーダーが搭載される予定です。このレーダーは、近代化が進むザスロンやバルス、イールビスシステムの技術をベースにしています。また、武装としてはR-37ミサイルや新型の極超音速ミサイルが搭載可能とされています。

MiG-41の開発は、ロシアの航空宇宙防衛能力を強化する一方で、先進的な武器システムを導入することが目的とされています。その性能や情報は、今後の国際情勢に大きな影響を与える可能性があります。

もう一度検索