Mirage in blue/いとしい人 (Single Ver.)

CHEMISTRYの11枚目のシングルとして2004年7月7日に発売された「mirage in blue／いとしい人 (Single Ver.)」は、両A面シングルとしてリリースされ、それぞれの楽曲が異なる魅力を持つ作品です。

「mirage in blue」は、資生堂のシーブリーズCMソングとして書き下ろされた楽曲で、作詞は浅田信一、作曲はKazuya（GOOD LOVIN'）、編曲はU-SKEが担当。爽やかで清涼感あふれるメロディーと、夏の訪れを感じさせる歌詞が特徴です。CM映像と楽曲が相まって、多くのリスナーに強い印象を与えました。

一方、「いとしい人 (Single Ver.)」は、映画『69 sixty nine』の主題歌として起用されました。作詞はCHEMISTRYのメンバーである堂珍嘉邦が手掛け、作曲・編曲はSPANOVAが担当。アルバム『One×One』に収録されていた「いとしい人」をシングルバージョンとしてリアレンジしたもので、映画の雰囲気に合わせた、よりドラマチックで情感豊かな仕上がりとなっています。

両楽曲とも、オリジナルアルバム『fo(u)r』には収録されず、2006年発売のベスト・アルバム『ALL THE BEST』で初めて収録されたという経緯を持ちます。これは、シングルリリース当時は、アルバムのコンセプトとの兼ね合いや、プロモーション戦略などが考慮された結果と考えられます。

カップリングには、サントリーウイスキー「角瓶」のCMソングとして使用された「meaning of tears」のライブ音源が収録されています。オリジナルバージョンはアルバム『One×One』に収録されており、ライブならではのアレンジと、CHEMISTRYの二人の歌声が魅力的な音源です。

収録曲は以下の通りです。

1. mirage in blue
作詞：浅田信一／作曲：Kazuya（GOOD LOVIN'）／編曲：U-SKE
資生堂・シーブリーズ CMソング
2. いとしい人 (Single Ver.)
作詞：堂珍嘉邦／作曲・編曲： SPANOVA
映画『69 sixty nine』主題歌
3. meaning of tears (Live Ver.)
* 作詞：川畑要／作曲：斎藤有太／編曲：森俊之
4. mirage in blue (Instrumental)
5. いとしい人 (Single Ver.) (Instrumental)

このシングルは、CHEMISTRYの音楽性の幅広さと、それぞれの楽曲が持つ個性を際立たせた作品と言えるでしょう。CMソングや映画主題歌といったタイアップを通じて、幅広い層のリスナーにアピールし、彼らの人気を確固たるものにしました。

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