Miro (ホワイトボードソフトウェア)

Miroの紹介

Miroは、オンラインで利用できる仮想ホワイトボードであり、様々なチームや個人がアイデアを視覚的に表現し、共同作業を行うためのツールです。元々は「RealtimeBoard」という名称で知られていましたが、2019年に現在の名称に変更されました。開発は、ソフトウェア企業「Miro.com」が手がけており、オランダのアムステルダムとアメリカのサンフランシスコにある共同本社を拠点としています。

Miroの歴史

このサービスは、2011年に現CEOのアンドレイ・クシードによって始まりました。彼は当時、自身が経営するデザイン事務所で、クリエイティブなプロセスをより効率的に行うために、物理的に同じ場所にいない顧客とのアイデア共有の方法を模索していました。そこから生まれたのがオンラインホワイトボードで、最初は「RealtimeBoard」と名付けていました。

サービスは順調に成長を遂げ、2016年にはエンタープライズ向け製品もリリースされました。2019年には、ユーザビリティやブランド認知を高めるために現在の「Miro」という名称に改名しました。2022年には、世界中に11のオフィスを展開するまでに成長しました。

Miroの人気とその要因

Miroは、特にリモートワークの普及に伴い、多くの企業や個人に利用されています。特にCOVID-19の影響で、リモートワークが急速に普及したことにより、その需要は爆発的に増加しました。実際、2023年の時点で、全世界で5500万人以上のユーザーがこのサービスを利用しているとされています。

最近のカンファレンス「CEDEC2023」では、ミロ・ジャパン合同会社のホン・サンウォンが、このサービスの成長における重要なポイントについて語りました。彼によると、サービス開始当初はビジュアル共有の概念があまり受け入れられなかったが、現在では企業や教育機関でも幅広く採用されているとのことです。

例えば、バンダイナムコスタジオでは、通常業務とインターンシップで異なる料金プランを利用していることや、協業するパートナーに対してはゲストアカウントを発行し、専用のボード上で情報をやり取りしている事例が紹介されました。

まとめ

Miroは、創造的なアイデアの共有や共同作業の効率化を支援するツールとして、その利便性と多機能性から多くの支持を集めています。特にリモートワークの需要が高まる中で、ビジュアルでのコミュニケーションが一層重要視されており、Miroはそのニーズに応える画期的なプラットフォームとなっています。さらに、今後の発展とユーザー数の増加が期待される中で、これからも多くの新機能やサービスが追加されることでしょう。

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