Mitスーパーニュース

岩手めんこいテレビが制作・放送していた夕方のローカルニュース番組、『mitスーパーニュース』は、正式名称をmit Super NEWSと称し、全国ネットの『FNNスーパーニュース』の一部として、岩手県内の出来事を伝えていました。

この番組は、前身である『mitザ・ヒューマン FNN』の放送終了に伴い、1998年3月30日からスタートしました。番組の構成は、その日の主要なトピックスや、地域に根差した身近な話題を中心に展開され、堅苦しいテーマの特集は比較的少なめでした。また、時にはニュース番組としては異色の、県内の行楽情報や釣りといった情報を扱うコーナーも設けられ、幅広い層の視聴者からの支持を得ていました。

2011年に発生した東日本大震災以後は、震災報道に重点を置き、被災地からの最新情報を伝えるためのコーナーが複数常設されるなど、報道体制が強化されました。また、岩手県内のローカルスポーツに特化したコーナー「Mスポ」が毎週月曜日に設けられていました。

放送時間に関しては、『FNNスーパーニュース』の17時台は、通常は重大なニュース発生時を除き放送されず、アニメやドラマの再放送などが編成されていました。しかし、東日本大震災の報道に関連して、それ以降は放送時間を拡大して対応しました。その後、通常放送に戻った2011年4月4日から5月27日の期間は、暫定的に17時台の放送が継続されました。そして、2012年4月2日からは正式に17時台の全国ネット枠を放送するようになり、放送時間が拡大・固定されました。

週末も『mitスーパーニュース FNN』として放送されていた時期があり、これは2008年3月30日まで続けられました。この週末版も、タイトルロゴは平日版と同様にオレンジを基調としたデザインが使用されていました。なお、週末版は電子番組表（EPG）上ではフジテレビと同じ『FNNスーパーニュース』と表示されましたが、ローカル枠の項目クレジットでは『mit Super NEWS』と表記されていました。また、平日の放送では、17時53分50秒から17時54分5秒にかけて、めんこいテレビのスタジオからキャスターがその日の注目ニュースを кратく紹介し、全国ニュースへ接続していました。

番組終了時点（2015年3月）での日替わりコーナーとしては、月曜日は県内スポーツの深掘り企画「Mスポ」、火曜日は復興へ向かう三陸の風物詩を紹介する「キラリ☆SUN陸」、水曜日は旬の話題を詳しく解説する「特集」、木曜日は被災地からの定期的な情報発信を行う「響け!復興の槌音」、そして金曜日は岩手県に縁のある人物に焦点を当てる「いわてケンミンFILE」と、視聴者の愛らしいペットを紹介する「うちのアイドル」がありました。過去には、週末の行楽情報をめんこいテレビのアナウンサーが体験リポートする「見ごろ食べごろ遊びごろ」（2013年9月27日終了）といったコーナーも放送されていました。

番組のキャスター陣には、平日版のメインキャスターとして伊藤健太氏（2014年4月から番組終了まで、当初は木・金曜担当）と米澤かおり氏（2013年10月から番組終了まで、当初は木・金曜担当）が務めました。天気予報は飛田紗里氏と気象予報士の吉田裕美氏が担当し、吉田氏の産休期間中は飛田氏が全曜日を担当しました。週末版は局内のアナウンサーが日替わりで担当しました。これまでに番組に携わったアナウンサーやキャスターには、常世晶子氏、伊藤里紗氏、物袋綾子氏、川原弓奈氏、古川興二氏、佐藤雪江氏、増田優香子氏などがいます。

この番組は、『FNNスーパーニュース』や『FNNスーパーニュースWEEKEND』といった全国ネット番組、そして『mitニュース』など、めんこいテレビの他のニュース番組と共に、岩手県における重要な情報源としての役割を担いました。

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