Moi dix Mois

Moi dix Mois (モワ・ディス・モワ)とは

Moi dix Moisは、ヴィジュアル系バンドMALICE MIZER|MALICE_MIZERのリーダーであるManaが主宰するソロプロジェクトです。Manaが作詞、作曲、プログラミングの全てを手掛け、ゴシックメタルを基調とした独自の音楽性を展開しています。

プロジェクトの概要

Moi dix Moisは、Manaが自身のブランド「Moi-même-Moitié」のイメージを音楽で表現するために始動しました。Manaが追求する音楽は、単なるメタルサウンドに留まらず、クラシック音楽や耽美的な要素を取り入れた、退廃的で美しい世界観が特徴です。バンドではなく、Manaのソロプロジェクトという位置づけのため、雑誌などのメディアではManaのみが取材を受けることが一般的です。

プロジェクト名の「Moi dix Mois」はフランス語で、「Moi」は「私＝Mana」、「dix」は「10」を意味します。Manaは「1」を始まり、「0」を永遠と捉え、「dix Mois（10ヶ月）」を胎児が母体内で育つ期間になぞらえ、自身の音楽を追求し、新たな音楽を創造するという意味を込めました。

メンバー構成

Moi dix Moisは、Manaを中心に、流動的なメンバー構成で活動しています。現在のメンバーは以下の通りです。

Mana (Guitar): プロジェクトの主宰であり、楽曲制作、ビジュアル、音色の方向性を決定。
Seth (Vocal): 2代目ボーカリスト。Manaとは旧知の仲であり、その歌声がMoi dix Moisの世界観に合致することから加入。特徴的な眼帯姿で、ライブでは拡声器を使用することも。
Sugiya (Bass): 2006年にプロジェクトメンバーとして加入。様々なバンドのサポート活動を経て、Moi dix Moisに参加。
Hayato (Drums): 2006年にプロジェクトメンバーとして加入。以前はBlüeというバンドで活動。
Ryux (Guitar): 2014年に急逝したKの後任として加入。SUPERBLOOD、FOOD（風土）、HËYTなど、様々なプロジェクトでも活動。

過去には、Juka（Vocal）、Kazuno（Bass）、Tohru（Drums）などがメンバーとして在籍していました。

歴史

2002年3月19日にMoi dix Moisが誕生。同年7月31日には、イベント『Dis inferno』で楽曲を初披露しました。その後、シングルやアルバムのリリース、ライブツアーなど、精力的な活動を展開。2006年には、Seth、Sugiya、Hayatoが加入し、新体制での活動をスタートさせました。海外での公演も積極的に行っています。

2014年にはギタリストKの急逝という悲劇に見舞われましたが、Ryuxを新たなギタリストとして迎え、活動を継続しています。

毎年、Manaの誕生日には恒例のイベント「魔導集会〜Mana様Birthday〜」が開催されています。2008年には、MALICE MIZER|MALICE_MIZERのKöziと7年ぶりにセッションを行い、MALICE MIZER|MALICE_MIZERの楽曲を演奏しました。

ディスコグラフィ

シングル
Dialogue Symphonie (2002年)
Shadows Temple (2004年)
Pageant (2004年)
Lamentful Miss (2006年)
アルバム
Dix Infernal (2003年)
NOCTURNAL OPERA (2004年)
Beyond the Gate (2006年)
DIXANADU (2007年)
D+SECT (2010年)
Reprise (2012年)

関連事項

Midi:Nette (Manaが設立したレコードレーベル)
Moi-même-Moitié (Manaがプロデュースするゴスロリブランド)
MALICE MIZER|MALICE_MIZER

Moi dix Moisは、Manaの独特な美意識と音楽性が融合した、唯一無二のゴシックメタルサウンドを追求するプロジェクトとして、今後もその活動から目が離せません。

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