Monkey girl odyssey

アルバム概要

『モンキー・ガール・オデッセイ』は、DREAMS COME TRUEによる11枚目のスタジオアルバムであり、2001年12月5日に発売されました。このアルバムは、前作から約2年7か月ぶりの新作であり、東芝EMIからリリースされた最後の作品でもあります。同日には、ビデオクリップ集『DCT CLIPS V1』も同時にリリースされ、ファンにとっては特別な日となりました。特に注目すべきは、アルバムに封入された猿の尻尾を模した携帯ストラップで、これによりクリアケース仕様となっていました。定価は3200円で、当時のCDとしては少し高めの設定でした。

アルバムリリースの後、2002年にはこの作品を引っさげて複数のツアーが開催されました。『2002:monkey girl odyssey pp-mix』や『2002:monkey girl odyssey us-mix』など、全部で5つのツアーを実施するという試みは、その年の中でも特に注目されました。

楽曲について

収録曲はすべて吉田美和による作詞で構成されており、作曲や編曲には中村正人が大きく関与しています。アルバムは、「my monkey girl ～opening theme～」から始まり、前作の「キレイキレイ」をモチーフにした印象的なイントロで心をつかみます。

収録曲には、シングルにもなった「24/7 -TWENTY FOUR/SEVEN-|24_7 -TWENTY FOUR_SEVEN-」や「SNOW DANCE」などが含まれており、特に「SNOW DANCE」はシングル版とは異なるエンディングが魅力的です。また、「スキスキスー♥」は31stシングル「いつのまに」のカップリングとしても知られ、アルバムバージョンではアウトロが変更されています。

特筆すべきは、アルバム最後の「crystal vine」です。この曲はウォルト・ディズニー生誕100周年を記念した作品であり、映画「アトランティス 失われた帝国」の主題歌として使われました。ミュージックビデオも制作され、視覚的にも楽しませてくれる一曲となっています。

参加アーティスト

アルバムには中村正人が全楽器に加え、バックボーカルのアレンジにも携わっています。また、吉田美和は主にボーカルを担当し、曲ごとのアレンジでもその存在感を発揮しました。元メンバーの西川隆宏も参加しており、特にさまざまな楽器やプログラミングでアルバムの音を支えています。

再発売とその後

2014年にはこのアルバムを含む一連のオリジナルアルバムが、USM JAPANにより再発売されました。その際、価格が引き下げられ、より多くのファンに手に取ってもらえる機会を提供しました。ただし、オリジナル盤に付属していた携帯ストラップは再発盤には付属していなかったため、一部ファンには残念なニュースとなりました。

『モンキー・ガール・オデッセイ』は、DREAMS COME TRUEの音楽の進化を象徴する作品であり、その多様なサウンドと魅力的な歌詞は、今なお多くの人々に愛されています。

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