N-37 (機関砲)

Nudelman N-37 - ソビエト製37mm航空機関砲

Nudelman N-37は、ソビエト連邦によって開発された強力な航空機関砲で、口径は37mmです。この機関砲は、主に東側諸国で広く使用されており、その威力と信頼性から多くの航空機に搭載されました。

概要

N-37は、第二次世界大戦中のNudelman-Suranov NS-37の更新モデルとして、1946年にA.E.ヌーデルマンが率いる第16設計局のV.Ya.ネメノフによって設計されたものです。N-37は、NS-37と比較して砲口初速が約23%低く、全体の重量も30%軽くなっています。

この機関砲は、735g（26オンス）の曳光焼夷榴弾と760g（27オンス）の曳光徹甲弾を発射することができ、大きな弾丸を使用しています。砲口初速は690m/s（2,260ft/s）に達するものの、発射速度は毎分400発と控えめです。反動と排煙が特に目立ち、そのため航空機に搭載する際には、設置スペースの確保が課題でした。しかし、この機関砲は爆撃機に対しては多くの場合、一撃でその破壊力をもって十分な効果を発揮します。

使用機種

N-37は、主にMiG-9、MiG-15、MiG-17、MiG-19の初期型などの戦闘機や、Yak-25などに搭載されました。その生産は1950年代の後半まで続き、その後も長年にわたり軍において使用されました。

バリエーション

N-37にはいくつかのバリエーションがあり、以下のように分類されます。

• - N-37: マズルブレーキなしの基本型。
• - N-37D: マズルブレーキ付きのN-37。
• - N-37L: 1950mmの長砲身を持つN-37で、マズルブレーキはなし。
• - NN-37: 1950年代後半にYak-27のために開発されたN-37Lの改良型。このモデルにはニューマティックカウンターリコイルアクセラレーターが装備されており、発射速度は600-700rpmに達します。また、給弾機構もこの型に合わせて再設計されています。

性能

N-37の基本的な性能は次の通りです。

• - 形式: 単砲身機関砲
• - 口径: 37 mm
• - 作動方式: ショートリコイル
• - 全長: 2455 mm（N-37D）
• - コンプリート重量: 103 kg
• - 発射速度: 400 rpm
• - 砲口初速: 690 m/s（2,260 ft/s）
• - 弾頭重量: 735 g（26オンス）

このように、Nudelman N-37はその強力な火力と構造的特長により、航空機における重要な武器としての役割を果たしました。

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