N.M.L.

N.M.L.の概要

N.M.L.（エヌエムエル）は、「NO MORE LANDMINE」の略称で、著名な音楽プロデューサー坂本龍一の呼びかけにより結成された音楽グループです。このグループは2001年にTBSテレビが中心となって推進した「地雷ZEROキャンペーン」のためのものでした。活動の中核となる音楽作品は、特に地雷除去の重要性を広める目的がありました。

活動の背景

2001年4月30日、TBSテレビで放送された「地雷ZEROキャンペーン」の特別番組において、N.M.L.はそのキャンペーンソングを衛星回線を通じて披露しました。この楽曲の収益は全額、地雷撤去を行う団体に寄付され、地雷撤去活動に必要な資金を支援することが目的でした。

楽曲「ZERO LANDMINE」

N.M.L.がリリースしたシングル「ZERO LANDMINE」は、オリコンシングルチャートで1位に輝くなど大きな成功を収めました。この楽曲は演奏時間が18分26秒とかなり長く、以前の記録であったさだまさしの「親父の一番長い日」の演奏時間12分30秒を更新しました。音楽的にも独特な魅力を持っており、さまざまな国や民主主義を背景に持った音楽家たちが参加し、多彩な音の世界を作り上げています。

録音プロセス

坂本は、モザンビークを訪れた際、地元のストリート・ミュージシャンが演奏しているのを聞き、その演奏に深い感銘を受けました。この経験がきっかけとなり、地雷除去本部を仮設のレコーディングスタジオとして利用し、そこで録音を行いました。世界各地から集めた音楽パートが100を越えるほどとなり、ミキシングには丸二日間をかけて完成しました。こうした共同作業を通じて、N.M.L.は音楽とともにメッセージを届ける意義を深く実感しました。

ディスコグラフィー

N.M.L.のシングル「ZERO LANDMINE」は、以下のバリエーションが収録されています。

• - 「ZERO LANDMINE」 - 18:26
• - 「ZERO LANDMINE - Piano+Vocal version」 - 4:46
• - 「ZERO LANDMINE - Piano+Cello version」 - 5:22
• - 「ZERO LANDMINE - Short version」 - 4:59
• - 「ZERO LANDMINE - Piano version」 - 5:22
• - 「ZERO LANDMINE - THE TRACK」 - 4:59

参加アーティスト

この作品には様々な著名アーティストが参加しています。音楽は坂本龍一が担当し、歌詞はデヴィッド・シルヴィアンによって書かれました。ドラムはスティーブ・ジャンセンと高橋幸宏が演奏し、ベースには細野晴臣が名を連ねています。また、ピアノやキーボードは坂本自身が担当しました。他にも、ギター、コーラス、パーカッションなど、多様な音楽家が協力し、個性的な音楽を創り上げました。

最後に

N.M.L.の活動は、単なる音楽グループの枠を超え、地雷撤去という社会的な使命と結びついている点が特徴です。このプロジェクトは、音楽の力を用いて人々に地雷の危険について意識を高め、支援の輪を広げようとする試みでした。多くのアーティストの協力と情熱が結集したこのプロジェクトは、音楽の持つ影響力を実感させるものであり、今なお多くの人々に語り継がれています。

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