NATOコードネームの一覧 (ミサイル)

ミサイルのNATOコードネーム一覧

ミサイルの分類は、その用途や発射方法によってさまざまです。特にNATOでは、各ミサイルにコードネームが与えられており、それによって簡単に識別されます。この文書では、主に空対空、空対地、地対空、弾道弾迎撃ミサイル、地対地ミサイル、艦対艦ミサイル、対戦車ミサイルのNATOコードネームのリストを紹介します。

空対空ミサイル

空対空ミサイルは、敵の航空機に対して発射されるミサイルです。NATOの規格に従い、コードは「AA」で始まります。頭文字「A」がつくニックネームが特徴です。以下に主なミサイルを示します：

• - AA-1 Alkali（アルカリ） - K-5
• - AA-2A/B Atoll（アトール） - R-3
• - AA-2C/D Advanced Atoll（アドバンスド・アトール） - R-13
• - AA-5 Ash（アッシュ） - R-4
• - AA-11 Archer（アーチャー） - R-73
• - AA-12 Adder（アッダー） - R-77/RVV-AE

空対地ミサイル

空対地ミサイルは、地上の目標を攻撃するために設計されています。コードは「AS」で統一されています。次のミサイルが代表的です：

• - AS-1 Kennel（ケンネル） - KS-1 Komet
• - AS-4 Kitchen（キッチン） - Kh-22
• - AS-10 Karen（カレン） - Kh-25
• - AS-13 Kingbolt（キングボルト） - Kh-59

地対空ミサイル

地上から空中の目標を攻撃するためのミサイルは、NATOコード「SA」に従い、以下のミサイルがあります：

• - SA-2 Guideline（ガイドライン） - S-75
• - SA-6 Gainful（ゲインフル） - ZRK-SD Kub
• - SA-10 Grumble（グランブル） - S-300PMU

弾道弾迎撃ミサイル

敵の弾道ミサイルを迎撃することを目的としたミサイルが「ABM」として分類されています。

• - ABM-1 Galosh（ガロッシュ）
• - ABM-3 Gazelle（ガゼル）

地対地および艦対艦ミサイル

地上および海上から発射され、地上の目標を攻撃するミサイルが「SS」および「SS-N」で始まります。下記が例です：

• - SS-1 Scud（スカッド） - A/B/C/D/Eバージョン
• - SS-N-2 Styx（スティックス）

対戦車ミサイル

地上に展開される対戦車ミサイルは、「AT」で分類されます。代表的なミサイルは以下の通りです：

• - AT-1 Snapper（スナッパー） - Shmel
• - AT-3 Sagger（サガー）

このように、NATOコードネームはミサイルを簡便に識別するための重要な要素です。それぞれのミサイルには、性能や用途に応じた独自の特徴があります。これにより、軍事戦略や戦術の効果的な運用が可能になっています。今後も、ミサイル技術の進展とともに新たな開発が期待されます。

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