NBSイブニング5:30

NBSイブニング5:30

長野放送（NBS）がかつて制作・放送していたローカルワイドニュース番組が、『NBSイブニング5:30』です。正式な番組名称は『FNN NBSイブニング5:30』として放送されました。この番組は、1985年4月7日にスタートし、およそ5年間の放送期間を経て、1990年4月1日にその歴史に幕を閉じました。

放送時間と位置付け

本番組が放送されていたのは、毎週日曜日の夕方5時30分から6時までの30分間でした。この時間帯は、その日の出来事を締めくくり、視聴者が夕食の準備や家族との団らんを始める前の重要な時間帯であり、ニュース番組としてその日の県内の動きや全国の主要なニュースをまとめて伝える役割を担いました。

番組は、当時フジテレビ系列の全国ニュースとして放送されていた『FNNスーパータイム』の日曜版において、長野県内のニュースや情報を伝えるローカルパートとしての役割を果たしていました。全国のニュースに続いて、長野放送のスタジオから県内のニュースが放送される構成でした。また、長野放送の平日夕方に放送されていた自社制作のローカルニュース番組『NBSイブニング6:00』の日曜版としても位置づけられていました。これにより、長野放送は平日だけでなく日曜日にも、体系的なローカルニュース編成を確立していたと言えます。

番組の開始背景

『NBSイブニング5:30』の放送開始は、前番組の終了に伴うものでした。それまで日曜日の夕方5時30分からは、全国ニュースである『FNNニュースレポート5:30』が放送されており、これに続いて長野放送のローカルニュースパートが編成されていました。全国パートである『FNNニュースレポート5:30』の終了と、それに伴う新しい全国ニュース枠『FNNスーパータイム』のスタートに合わせて、長野放送もローカルパートの編成を見直し、独自のタイトルを冠した『NBSイブニング5:30』を開始する運びとなりました。これにより、長野放送はローカルニュースの独立性を高めつつ、FNN系列の全国ニュースネットワークの一員としての役割も継続しました。

番組内容とキャスター

番組では、長野県内で発生した出来事、地域経済の動向、文化・イベント情報、気象情報など、多岐にわたるローカルニュースを中心に放送しました。視聴者にとって身近な話題や、県政・市政に関する情報など、生活に直結するニュースを迅速かつ分かりやすく伝えることが、ローカルニュース番組としての重要な使命でした。

番組を担当するキャスターについては、特定の固定された人物ではなく、長野放送のアナウンサーや記者がシフト勤務で担当していたとされています。これにより、様々な視点や専門性を持つ担当者が日替わりでニュースを伝えることが可能となり、番組に多様性をもたらしていたと考えられます。

放送期間と影響

約5年間にわたって放送された『NBSイブニング5:30』は、長野放送の日曜夕方のニュースとして定着しました。この期間、長野県内で発生した様々な出来事を報じ、県民に情報を提供する重要な役割を果たしました。番組の終了後も、長野放送は引き続き『FNNスーパータイム』の日曜版におけるローカルパートを編成し、その後の『FNNスーパーニュース』など、後継のFNN全国ニュース番組内でも長野県内のニュースを伝え続けています。

この番組は、長野放送のニュース番組の歴史において、FNN系列の全国ニュース枠と連携しながら、自社制作のローカルニュースを日曜夕方にも展開するという、当時の放送体制を理解する上で重要な存在です。関連番組として、『FNNスーパータイム』本体や、長野放送の主要ニュース番組である『NBSニュース FNN』、『NBSニュース』、そして平日版のローカルニュース『NBSイブニング6:00』などがあります。

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