NBSイブニング630

『NBSイブニング630』は、長野放送（NBS）が1982年4月5日から1984年9月28日まで、平日の夕方に放送していたローカルワイドニュース番組です。

この番組は、それ以前に放送されていた『夕方のNBSニュース』の枠が拡大されたものが前身となっています。元々5分枠だった『夕方のNBSニュース』は、1978年10月にフジテレビ系列の全国ニュース『FNNニュースレポート6:00&6:30』（うち6:30は関東ローカルパート前半部）が開始されたことを受け、15分枠へと拡大されました。

『NBSイブニング630』は、この15分枠の『夕方のNBSニュース』をさらにワイド化する形で誕生しました。前身番組の拡大は『ニュースレポート6:00&6:30』開始に伴うものでしたが、本番組では『ニュースレポート6:30』のネットを取りやめ、ローカルニュース枠を拡充し、新たな番組としてリニューアルされました。

放送時間は、番組開始当初は18時30分から18時55分までの25分間でした。しかし、後に天気予報コーナーを内包する形で放送時間が延長され、18時30分から19時00分までの30分番組となりました。

番組の大きな特徴の一つとして、オープニングとエンディングで当時としてはまだ珍しかったコンピューターグラフィックス（CG）が使用されていたことが挙げられます。このCGは、長野放送の他のニュース番組である『NBSニュース FNN』のタイトルにも一部修正を施された上で流用されました。さらに、本番組が終了した後も、このCGを用いたタイトル映像は『NBSニュース FNN』で引き続き使用され続けたとされています。

1984年9月28日の放送をもって、『NBSイブニング630』はその役割を終えました。番組終了の契機となったのは、1984年10月1日からフジテレビ系列の全国ニュースが『FNNスーパータイム』に変更されたことです。これを受け、後継番組として『FNN NBSイブニング6:00』（『NBSイブニング6:00』）が開始されました。この後継番組は、『FNNスーパータイム』を内包する形式で放送されるようになり、平日夕方のニュース枠の構成が再び変更されることとなりました。

関連番組としては、『NBSニュース』や、前述の『NBSニュース FNN』、そして後継番組の『NBSイブニング6:00』があります。また、全国ニュース関連では、『FNNニュースレポート6:00』や『FNNニュースレポート6:30』、週末版の『FNNニュースレポート5:30』などが本番組の背景や前身・後継番組と関連が深いです。

もう一度検索