NCT 2018 Empathy

NCT 2018 Empathy：18人のメンバーが織りなす共感の物語

2018年3月14日、Dreamusより発売されたNCTの記念すべき1stオリジナルアルバム『NCT 2018 Empathy』。アルバムタイトルである「Empathy（共感）」が示す通り、本作はNCTというグループが掲げる「夢を通じて共感する」という世界観を体現した作品と言えるでしょう。

今作は、クン、ジョンウ、ルーカスの3名が新たにNCTに加入し、総勢18名という大所帯でのリリースとなりました。それぞれのメンバーの個性を活かしながら、多様な音楽性と世界観が融合した、聴き応えのある一枚に仕上がっています。

アルバムを彩るプロモーション戦略

アルバム発売に向けたプロモーション活動も非常に積極的でした。1月31日からは、全18人のメンバーを紹介する映像シリーズ「NCT 2018 Yearbook」を公開し、ファンの期待感を高めました。続く2月9日には、全5篇からなる映像シリーズ「NCTmentary」が公開され、「夢」と「音楽」を通じてメンバー同士、そしてファンとがひとつになるというストーリーが丁寧に描かれています。

ミュージックビデオもアルバムの魅力を大きく押し上げる要素となっています。NCT Uによる「BOSS」と「Baby Don't Stop」、NCT DREAMによる「GO」、NCT 127による「Touch」、そしてNCT 2018名義の「Black on Black」など、様々なユニットやグループによる楽曲がMVとして制作され、それぞれ異なる魅力を見せています。特に「BOSS」はNCTとして初めてYouTube再生回数1億回を突破するなど、大きな話題を呼びました。

また、3月14日にはソウルにある高麗大学ファジョン体育館でアルバム発売記念ショーケースを開催。盛況のうちに幕を閉じ、アルバムへの期待の高さを改めて示すものとなりました。

圧倒的なチャート成績と高い評価

『NCT 2018 Empathy』は、韓国のガオンチャート総合アルバムランキングで週間2位を獲得。さらに、iTunes総合アルバムチャートでは、カナダ、フィンランド、ノルウェーなど世界22の国と地域で1位を記録するなど、グローバルな人気を証明しました。

収録曲においても高い評価を得ており、「Baby Don't Stop」は英Dazed誌の「The 20 best K-pop songs of 2018」で1位に選出され、米Billboard誌の「The 20 Best K-pop Songs of 2018」にも選出されるなど、その音楽性の高さは世界的に認められています。

多彩な楽曲群：個々のメンバーの才能とグループの化学反応

アルバムには、様々なジャンルの楽曲が収録されています。アーバンヒップホップ、ハウス、トラップヒップホップ、フューチャーシンセサウンドなど、多様な音楽性を聴くことができるでしょう。各楽曲は、それぞれのメンバーの才能を最大限に活かし、かつNCTというグループ全体の化学反応を明確に感じさせる仕上がりとなっています。

例えば、「BOSS」は重いベースリフが印象的なアーバンヒップホップで、「現代社会に必要なのは表面的なコミュニケーションではなく、真の共感だ」というメッセージが込められています。「Baby Don't Stop」は強烈なベースとシンセが際立つハウスチューンであり、「GO」は808ベースが特徴的なトラップヒップホップで、「社会の固定観念にとらわれず、自分自身のアイデンティティを取り戻そう」という力強いメッセージが込められています。

これらの楽曲は、単に音楽として楽しむだけでなく、NCTというグループが持つ世界観やメッセージを深く理解するための重要な要素となっています。

まとめ：多様性と共感の融合

『NCT 2018 Empathy』は、18人のメンバーそれぞれが持つ個性を最大限に活かしながら、音楽を通して「共感」というテーマを表現した、完成度の高いアルバムです。多様な楽曲とミュージックビデオ、そして積極的なプロモーション活動は、NCTのグローバルな人気を確固たるものにしたと言えるでしょう。このアルバムは、K-POPの歴史においても重要な作品として記憶されるに違いないでしょう。

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