NEON GENESIS EVANGELION ADDITION

NEON GENESIS EVANGELION ADDITION

『NEON GENESIS EVANGELION ADDITION』は、1996年12月21日にスターチャイルドからリリースされたアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオリジナルサウンドトラックです。このアルバムは、アニメ本編に関連する楽曲を収録しており、「ADDITION」というタイトルにふさわしく、特別な要素が含まれています。具体的には、期間限定版（KICA-334）と、劇場版『シト新生』の特別鑑賞券付き初回限定版（KICA-333）が存在します。

アルバムの特徴

本アルバムの最大の魅力は、単に音楽だけでなく、アニメのキャラクターたちが登場するドラマCD的な要素も兼ね備えている点です。特に注目したいのは、3曲目の「FLY ME TO THE MOON -MISATO 4 BEAT TV. Size VERSION-」と4曲目の「FLY ME TO THE MOON <ASUKA Bossa Techno TV. Size Version>」です。この2曲は、それぞれ高橋洋子とAyaによるカヴァーが収録されており、聴く者を惹きつけるアレンジが施されています。

ショートドラマ「終局の続き」

「終局の続き」というタイトルのコーナーは、庵野秀明による脚本と演出で、テレビ放送終了後の登場人物たちの様子をコミカルに描いています。このストーリーでは、続編製作の報告を受けたキャラクターたちが、新たに直面する試練や苦労をバラエティ豊かに表現しています。特に印象的なのは、アスカが提案した「音だけアニメ」の実践で、声優陣がBGMやSEすらもアカペラで表現するシーンです。この趣向は、ユーモアとパロディにあふれ、リスナーを楽しませる工夫が随所に見られます。

「てんとう虫のサンバ」と劇場用予告

また、「てんとう虫のサンバ」という楽曲も収録されていますが、この楽曲はテレビ放送では一部が使用されただけで、アルバムでは全ての歌詞が歌われています。緒方恵美が碇シンジの声優を務めているものの、このパートでは女性コーラスとして参加しています。興味深いのは、ブックレットにはこの曲の歌詞が記載されていない点です。さらに、劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の予告編が収録されており、特にレイのバージョンでは『BORDERLINE CASE』が使用されています。

このアルバムは、音楽ファンだけでなく、『新世紀エヴァンゲリオン』の世界観を深く愛する人々にとっても、欠かせない作品となっていることでしょう。音楽と共に、キャラクターたちの新たな一面を楽しむことができる貴重な時間を提供してくれる、まさに特別な一枚です。

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