NEON GENESIS EVANGELION III

NEON GENESIS EVANGELION III

『NEON GENESIS EVANGELION III』は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のサウンドトラックアルバムで、1996年5月22日にスターチャイルドから発売されました。この作品は、エヴァンゲリオン関連のサウンドトラックの中で3番目のアルバムであり、特に重要な位置を占めています。

アルバムのタイトルが示す通り、サウンドトラックとしては通算3作目にあたりますが、本作以降、サウンドトラックのタイトルにローマ数字は使用されなくなりました。これはアニメ自体の放送が終了したことに関連しており、過去に発表された楽曲が収録されていることからも、既に存在する作品の集大成としての意味合いを持っています。

本作の特筆すべき点は、特に「FLY ME TO THE MOON」の多彩なバージョンが含まれていることです。また、エヴァンゲリオンのサウンドトラックとしては最多の全34曲が収録されており、これによりファンにとって貴重な一品となっています。ジャケットのイラストには、第1作の主人公碇シンジ、第2作の綾波レイに続き、惣流・アスカ・ラングレーが採用されており、これも多くのファンに愛される要因となっています。

さらに、2004年12月22日には、高音質のDVD-Audioとして再発売され、2013年12月18日には、著名な作曲家鷺巣詩郎の監修のもと、リマスタリングされたハイレゾ音源が配信されるなど、作品の価値が時を経ても色あせないことを示しています。

また、アルバムはオリコンアルバムチャートでの評価も高く、アニメサウンドトラックとしては極めて珍しい週間チャート1位を獲得しました。この記録は、1977年の『宇宙戦艦ヤマト』や、1979年の『交響詩銀河鉄道999』以来約16年半ぶりの出来事であり、アニメサウンドトラックがオリコンチャートで1位になるのは史上3作目、CDアルバムとしては初という大変名誉な数字です。

このアルバムは単なる音楽作品であるだけではなく、新世紀エヴァンゲリオンの世界観やキャラクターたちの魅力を音楽を通して伝える重要な媒体です。音楽ファン、アニメファン問わず、多くの人々に親しまれ、今なお多くの人々に影響を与え続ける作品です。

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