NETWORK™

シングル『NETWORK™』の概要

TM NETWORK|TM_NETWORKが2004年2月25日にリリースしたシングル『NETWORK™』は、彼らの通算36枚目の作品です。本シングルは、レコード会社【R&C Japan】（現在はよしもとミュージック）への移籍後、初めてのシングルであり、移籍第2弾としても注目されています。

リリース背景

『NETWORK™』は表題曲を持たないマキシシングルとしてリリースされましたが、TM NETWORK|TM_NETWORKが発表したコメントでは「SCREEN OF LIFE」をメインと位置づけています。このため、一部のメディアでは「NETWORK -SCREEN OF LIFE-」と呼ばれることもあり、実質的には「SCREEN OF LIFE」がA面扱いとして認識されています。また、収録されている楽曲は全てトランス調にアレンジされており、音楽の新しい方向性を示しています。

音楽性の詳細

SCREEN OF LIFE

この曲は、日本テレビ系『AX MUSIC-TV』のパワープレイに選ばれ、広くリスナーに親しまれました。この曲は、団塊の世代に向けたメッセージソングとして作られており、TM NETWORK|TM_NETWORKとしては珍しい「です・ます」調の歌詞が特徴です。リスナーに対して強いメッセージを伝える意図が込められています。

TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)

続いて、デビュー曲「金曜日のライオン」のリメイクとなる「TAKE IT TO THE LUCKY」が収録されています。この曲は、フジテレビ系の番組『ジャンクSPORTS』のエンディングテーマとして使用されました。コンサートツアー『REMASTER』のパンフレットでは、ボーカル担当の宇都宮隆が発表当時の思い出を語り、歌唱スタイルについても「ボーカルはボーカルであるが、ある意味パーカッション的な感覚で歌った」と述べています。彼自身が、ボーカルが音楽の一部であることを意識していたことが伺えます。

風のない十字路

最後の楽曲「風のない十字路」は、木根尚登が書き下ろした新曲です。木根が制作した適当な英語のデモテープに惹かれた小室哲哉は、スタジオでYOSHIKIとKEIKOにも聴かせていたとのことで、ユニークな制作背景が感じられます。

収録曲およびクレジット

このシングルには、以下の収録曲があります：

• - SCREEN OF LIFE -Single Mix-
• - TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)
• - 風のない十字路

クレジット

リーダーの小室哲哉がプロデュースとキーボード、シンセサイザー、ボーカルを担当し、宇都宮隆がボーカルを、木根尚登がギターとボーカルを担当しています。その他、葛城哲哉、吉田建、国吉良一などによる楽器演奏が加わり、プロフェッショナルな制作体制で仕上げられています。録音エンジニアには、伊東俊郎、淺野浩伸、若公俊広、佐竹央行が関わっており、マスタリングは前田康二が担当しました。

収録アルバム

『NETWORK™』に収録されている楽曲は、後のアルバム『SCREEN OF LIFE』にも収められています。また、シングル楽曲は『NETWORKTM -Easy Listening-』などの様々なバージョンとしても収録されています。このように多様な表現が施された作品であり、TM NETWORK|TM_NETWORKの音楽の進化を示す一枚となっています。

もう一度検索