NEW OLD FASHIONED

Chicago Poodleが2005年にリリースしたインディーズミニアルバム『NEW OLD FASHIONED』は、彼らの音楽的探求心と多様な表現が凝縮された作品です。このアルバムは、バンドの初期の魅力を伝える貴重な記録であるとともに、その後の音楽性を予感させる要素も内包しています。

アルバムは全6曲で構成されており、各楽曲はメンバーそれぞれの個性が光る仕上がりとなっています。特に注目すべきは、「スマイル」です。この曲は、ボーカル兼ピアノ担当の花沢耕太が初めて単独で編曲を手掛けた作品であり、彼の音楽的な才能が存分に発揮されています。温かく、心に染み渡るようなメロディーと、アレンジメントは、聴く人の心を優しく包み込みます。

収録曲は以下の通りです。

1. ネガポジ
2. Listen to my heart
3. シケモク
4. スマイル
5. 彼方へ 〜Let it be〜
6. 京の小雪路

作詞は、辻本健司が「ネガポジ」と「スマイル」、杉岡秀則が「Listen to my heart」、山口教仁が「シケモク」、「彼方へ 〜Let it be〜」、「京の小雪路」を担当しています。作曲は全曲、花沢耕太が手掛けており、彼のメロディーメーカーとしての才能が際立っています。編曲は、「スマイル」を花沢耕太が単独で担当し、その他の楽曲はChicago Poodleが担当しています。

また、本作には、Sho Higashitaki（トランペット）とRitchie Carvalley（パーカッション）がミュージシャンとして参加しており、楽曲に彩りを添えています。彼らの演奏が、Chicago Poodleの音楽に奥行きと深みを与え、より豊かなサウンドスケープを創り上げています。

『NEW OLD FASHIONED』は、Chicago Poodleの初期の音楽性を知る上で欠かせない作品であり、彼らの才能と可能性を感じさせる一枚です。このアルバムを聴けば、彼らがその後の音楽シーンで活躍する理由が理解できるでしょう。聴く人の心にそっと寄り添い、温かい気持ちにしてくれる、そんな魅力的な作品です。

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