NHKナイトワイド

NHKナイトワイドについて

『NHKナイトワイド』は、1987年4月6日から1988年4月2日までの1年間、NHK総合テレビジョンにて放送されていた報道番組です。放送時間は、毎週月曜日から土曜日の22:30から23:25までの約55分間でしたが、最終回は特別に25分延長され、23:50まで放送されました。

番組の概要

本番組は、前の番組『スポーツとニュース』のスタイルを引き継ぎ、緊急性と多様性を兼ね備えた内容が特徴でした。放送の前半部分である22:30から22:55までは主にスポーツニュースコーナーが設けられ、次に22:55から23:00のローカルニュースコーナーへと移行しました。さらに23:00以降はその日の主要なニュースのまとめと解説が行われるフォーマットが採用されていました。

しかし、1988年春の改編により、新たに月曜から金曜にかけて放送される帯番組『NHKニュースTODAY』が始まったため、『NHKナイトワイド』はわずか1年で幕を閉じることになりました。この番組は、毎週土曜日の夜に放送される『スポーツタイム』へと引き継がれる形で、そのスポーツニュースコーナーだけが継続されることになりました。

出演者

『NHKナイトワイド』に出演していたのは、全てがNHKのアナウンサーであり、その中には後に離職した人物も含まれます。平日放送には山本和之と目加田頼子が、土曜日には中村克洋と黒田あゆみが出演していました。彼らはそれぞれの持ち味を活かし、視聴者に重要な情報を伝える役割を担っていました。

スタジオの特徴

前番組とは大きく異なり、『NHKナイトワイド』では家具調のデスクを備えたスタジオからの放送が行われました。特にエンディングでは、全国の天気予報が夜景を背景にスクロールテロップで流れるスタイルが視聴者に印象を残しました。

オープニング映像

オープニング映像の演出も特徴的でした。夜景を映し出したお天気カメラの映像が登場し、その後、番組の要素である「NEWS」「COMMENTARY」「SPORTS」「WEATHER」の4つのキーワードが交差して合体する演出が施されました。そして、平面状になったタイトルがカメラに迫り、最後にタイトル「NHKナイトワイド」が表示される流れは、視覚的にも刺激的でした。「ナイトワイド」という文字は、スタイリッシュなゴシック体からさらに角のあるデザインに改良され、視聴者の注意を引く工夫がされていました。

番組の影響と評価

『NHKナイトワイド』は、その斬新な構成や独特のデザインで、当時の視聴者に広く受け入れられ、多くのファンを獲得しました。しかし、短い放送期間の中で、情報伝達の新たな手法を模索し続けた結果、後続の番組にそのスタイルが引き継がれる影響を与えました。放送終了後も、この番組が持つ理念や手法は、現代の報道番組においても意識され続けています。

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