NHK全国大学放送コンテスト

NHK全国大学放送コンテストについて

NHK全国大学放送コンテストは、学生が制作した放送作品を競い合う全国規模のイベントであり、主に大学や短期大学、高等専門学校、専門学校に属する学生たちが参加します。この大会は、各地の学生たちが創作したアナウンスや朗読、音声CM、ラジオおよび映像番組など、さまざまな部門で優れた作品を選出するための舞台となっています。通称「大学Nコン」として広く知られています。

開催部門

コンテストには複数の部門があり、以下の内容で構成されています：
1. アナウンス部門
2. 朗読部門
3. 音声CM部門
4. ラジオ番組部門（以前はラジオドラマ部門）
5. 映像CM部門
6. 映像番組部門

なお、過去には「LIVE部門」も存在していましたが、現行の大会からは除外されています。

参加資格と運営

参加資格は、大学や短期大学などに在籍する学生であることが求められ、特に大学において放送系の団体だけでなく、演劇サークルやゼミなどの任意団体も参加できるのが特徴です。そのため、同一大学から複数の団体が参加することも少なくありません。2024年度からは同一人物が複数団体から参加することに制限が設けられることとなりました。

また、大会の運営は、大学生によって行われる点がユニークです。39回以降は、実行委員が全国から募集され、リモートでの協力体制も構築されています。文化庁や文部科学省からの後援も受けており、最優秀作品には大臣賞が授与されるなど、権威あるコンテストに成長しています。

歴史と全国展開

この大会は1956年に関西地域で開始され、その後1970年の関学生闘争の影響で事実上の消滅を迎えたものの、1984年に「NHK大学放送コンテスト」として再スタートを切りました。1997年に全国規模への拡大が決定し、参加大学が増加していく中で、2002年に「NHK全国大学放送コンテスト」へと名称が変更されました。

今年（2023年）で40回を迎え、過去には筑波大学が圧倒的な成績を収めるなど、関西の強豪校だけでなく全国各地から優れた作品が集まり、そのレベルは年々向上しています。特に、最近では高崎経済大学や岡山大学、北海学園大学などが成績を残しており、競争は激化しています。

課題と運営の透明性

大会の運営には課題も存在し、特に学生の代替わりによる運営スタッフの不足や年度ごとの運営方針の変化が問題視されています。透明な審査方法の確保には努力がなされており、過去の審査ではオリンピック方式を採用していましたが、今の審査が同様の方法を取っているかは不明です。審査員にはNHKの関係者や大学教授、民放のDJなどが名を連ね、多様な視点から審査が行われています。

今後の展望

冒頭で述べた通り、NHK全国大学放送コンテストは日本全国の学生が集い、創造力を競う場として重要な役割を果たしています。今後もこの大会が、放送メディアにおける学生たちの可能性を広げ、次世代の才能を育むきっかけとなることが期待されます。

大会の詳細や参加情報は、公式サイトで随時更新されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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