NHK八戸支局

NHK青森放送局 八戸支局

NHK青森放送局八戸支局（エヌエイチケイあおもりほうそうきょくはちのへしきょく）は、青森県八戸市に所在する、日本放送協会（NHK）のNHK青森放送局が管轄する支局の一つです。青森県南東部に位置する八戸市を中心に、青森県の県南地域および下北地域を含む広範なエリアを取材対象とし、地域に根ざした放送活動の拠点として機能しています。

概要

当支局の主な役割は、担当エリア内のニュース取材、地域情報の収集、番組制作への協力などです。地域の出来事や生活に密着した情報を収集し、NHKの各放送波を通じて視聴者や聴取者に届けています。支局の所在地は、〒031-0041 青森県八戸市廿三日町10 石万ビル502号室です。現在の場所には2024年3月26日に移転しました。

過去には、八戸市の長苗代地区に「NHKタワー」と呼ばれた施設が存在した時期がありました。また、支局施設内にはギャラリースペースが設けられており、時折、地域住民による作品展示会などが開催され、文化交流の場としても活用されることがあります。

近年では、組織運営の効率化を図るため、2020年春頃をもって、電話や受付窓口での直接的な問い合わせ対応業務は終了となりました。

沿革

NHK八戸支局の起源は、太平洋戦争中の1942年6月9日に設置された八戸臨時放送所に遡ります。これは当時の電波管制に対応するための措置であり、放送を開始しましたが、当初は仙台中央放送局の中継局としての位置づけでした。

1945年1月1日には、仙台中央放送局の出張所として八戸出張所が開設されます。
同年10月26日には、八戸臨時放送所が八戸中継放送所と改称され、同時に八戸出張所は廃止されました。
1946年9月1日には、八戸中継放送所に呼出符号JOHK4が付与されます。
1948年5月1日の職制改正により、青森放送局の管轄下に入り、青森放送局八戸中継放送所となります。さらに同年7月1日には、職制改正に伴い青森放送局八戸分局へと改称され、呼出符号もJOTQに変更されました。
1951年7月1日には、組織のさらなる改編により、八戸放送局（第四種放送局）へと昇格改称されました。翌1952年5月15日には、ラジオ第2放送も開始され、これに呼出符号JOTZが付与されました。
施設の拡充が進み、1966年4月1日には八戸放送会館の運用が開始されました。
1988年7月22日、再び職制が改正され、現在の名称であるNHK青森放送局八戸支局となりました。
ラジオ放送で使用されていた呼出符号、JOTQ（ラジオ第1）およびJOTZ（ラジオ第2）は、1991年に廃止されました。
放送のデジタル化への移行に伴い、2007年8月1日には八戸地域でも地上デジタルテレビ放送が開始されました。
これにより、長年親しまれた地上アナログテレビ放送は、2011年7月24日をもって終了しました。
そして、近年では、2024年3月26日に現在の八戸市廿三日町への移転を完了しています。

放送施設・周波数

NHK八戸支局に関連する放送波は、主に八戸地域の中継局から送出されています。現在の主要なチャンネルおよび周波数は以下の通りです。

テレビ放送（デジタル）

八戸地域では、主に階上岳に設置された中継局からデジタルテレビ放送が送出されています。

総合テレビ: チャンネル 20ch （リモコンキーID: 青森3）、出力 100W
教育テレビ: チャンネル 14ch （リモコンキーID: 青森2）、出力 100W

（なお、アナログテレビ放送は総合7ch、教育9chで放送されていましたが、2011年7月24日に終了しました。これらの中継局は天魔平に置かれていました。）

ラジオ放送

ラジオ第1、第2放送の中継局は是川に、FM放送の中継局は天魔平にそれぞれ置かれています。

ラジオ第1: 周波数 999kHz、出力 1kW （旧コールサイン: JOTQ）
ラジオ第2: 周波数 1377kHz、出力 1kW （旧コールサイン: JOTZ）
FM放送: 周波数 81.8MHz、空中線電力 500W

これらの放送設備を通じて、NHK八戸支局は担当エリアの視聴者・聴取者へ多様な情報を提供し続けています。

もう一度検索