NHK北九州放送局

NHK北九州放送局について

NHK北九州放送局（エヌエイチケイきたきゅうしゅうほうそうきょく）は、福岡県北部、特に北九州地方と筑豊地方を放送対象とする日本放送協会（NHK）の地域放送局です。1931年に開局され、九州の放送局としては3番目の歴史を持ちます。地域内には、九州・沖縄全体をカバーするNHK福岡放送局も存在しますが、北九州局は独立を保ち、現在も存在し続けています。その結果、福岡県内にはNHKの放送局が2局ある珍しい地域となっています。

放送エリア

北九州放送局の放送エリアには北九州市、中間市、直方市を含む9市18町村が含まれています。公式なエリアはこれに留まりますが、かつては大分県や山口県へのスピルオーバーが意識されていました。視聴対象人口は多くあるものの、質の高い放送を提供することが求められています。例えば、福岡局の重要なニュースが北九州局でも取り扱われることがあります。

放送内容

北九州局では、様々なジャンルの放送が行われています。特に、地域密着の情報やローカルニュースを中心に製作されており、福岡局と共同で制作される番組もあります。こうした地域情報番組は、北九州局の特色を生かした内容が特徴的であり、視聴者との距離が近い放送を心掛けています。また、生放送や公開イベントにも積極的に取り組んでいます。

スタジオと設備

放送局の所在地はリバーウォーク北九州という複合商業施設内です。この施設内にあるNHK棟の4階と5階には放送スタジオや視聴者が利用できるスペースが整備されています。特に4階には生放送専用のスタジオがあり、ここでは地域の芸術家や学生アーティストによるミニコンサートなども頻繁に行われています。

沿革と発展

北九州放送局は1931年に小倉放送局として初めてラジオ放送を開始し、その後テレビ放送へも展開しました。全ての放送がカラー化されるまでには多くの時代が繰り返され、2006年にはデジタル放送が始まりました。2011年にアナログ放送が終了し、現在ではデジタル放送にフルで対応しています。近年では、視聴者からの要望を受けて地域向けのテレビ番組の見逃し配信が行われるなど、ますます親しみやすい局を目指しています。

マスコットキャラクター

北九州局には、地域特有のキャラクターとして「北九さん」と「ハレピョン」がいます。「北九さん」は2004年から登場し、地域のマスコットとして活動していましたが、現在は「ハレピョン」がその役割を担っています。

地域イベント

放送局では、リバーウォークを利用した様々な公開イベントも開催されています。春や秋には特別なイベントを行い、視聴者や地域住民との交流を深めています。特に「サンデーコンサート」などは、多くの音楽愛好者やアーティストが集まる機会となっています。

NHK北九州放送局は地域に根ざした情報提供を行い、視聴者との強い結びつきを大切にしています。これからも地域の顔となる放送局として、皆に愛され続けていくことでしょう。

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