NHK松本支局

NHK松本支局

NHK松本支局（エヌエイチケイまつもとしきょく）は、日本放送協会（NHK）長野放送局の管轄下にある事業所です。長野県のほぼ中央に位置する松本市を拠点として、主に県の中南部エリアにおける放送業務を支えています。

歴史

その始まりは、1938年12月24日に開局した「NHK松本放送局」に遡ります。開局当初は、特にラジオ第1放送において、地域性を反映した独自の番組制作や放送を積極的に行っていました。

しかし、組織体制の変更に伴い、1988年には番組制作機能を本社であるNHK長野放送局に集約し、現場での番組制作を行わない「松本支局」へと改組されました。これ以降、支局の主な役割は、地域に密着したニュース取材活動や、放送受信に関する契約や料金収納といった事務業務へと重心が移りました。

旧放送会館の閉館と移転

長きにわたりNHK松本支局の活動拠点であった旧松本放送会館は、1961年に建設されました。半世紀以上の歳月が経過し、建物の老朽化が著しくなったため、2024年3月をもってその役目を終え、閉館となりました。

旧会館が使用された最後の特筆すべき出来事として、閉館翌月の2024年4月26日から27日未明にかけて、総合テレビの人気番組『今夜も生でさだまさし 歌もアルプス!松本ナイト!』が生放送されました。この放送は、歴史ある旧会館から送出された最後のテレビ番組として記録されています。

旧会館の閉館に伴い、NHK松本支局は新たな場所へ移転しました。移転先は、松本市中央に位置する「信毎メディアガーデン」です。この建物は、災害時にも機能を維持できる免震構造を採用しており、より安全で現代的な執務環境が整備されています。新拠点での業務は、2024年6月24日から開始されています。

現在の業務内容と所在地

現在のNHK松本支局は、長野県中南部地域におけるニュースの収集、報道活動を主軸とし、地域の出来事を視聴者・聴取者に届ける役割を担っています。また、放送事業を支える受信料に関する各種業務も行っています。

支局の現在の所在地は以下の通りです。

〒390-8585
長野県松本市中央2-20-2 信毎メディアガーデン4階

放送波情報

NHK松本支局が管轄するエリアにおける主な放送波情報は以下の通りです。

テレビ放送
総合テレビ: デジタル 28ch (リモコンID: 1)
教育テレビ: デジタル 32ch (リモコンID: 2)
※アナログ放送（旧チャンネル: 総合44ch, 教育46ch）は、地上デジタル放送への完全移行に伴い、2011年7月24日をもって終了しました。
ラジオ放送
ラジオ第1放送: 540kHz
ラジオ第2放送: 1512kHz
FM放送: 84.8MHz
* ※かつて使用されていたラジオのコールサイン（ラジオ第1: JOSG, ラジオ第2: JOSC）は現在廃止されています。

NHK松本支局は、新たな拠点から地域に貢献する放送サービスを提供し続けています。

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