NHK松江放送局

NHK松江放送局の概要

NHK松江放送局（エヌエイチケイまつえほうそうきょく）は、島根県を対象とした日本放送協会（NHK）の地域放送局です。テレビおよびラジオの両方で地域に特化した放送を行っています。松江を拠点とし、県民に密着した放送スタイルを持っていることが特徴です。

沿革

松江放送局の歴史は1931年12月21日に始まります。この日、本免許が交付され、正式に放送開始が決定しました。1932年には社団法人日本放送協会松江放送局として開局しました。その後、1950年に放送法施行を受けて権利義務を継承し、1959年には総合テレビ放送の開始、1962年には教育テレビもスタートを切りました。

2006年には地上デジタル放送が開始され、2011年にはアナログ放送を終了しました。この間、局は75周年、90周年など節目の年に地元に特化したドラマを制作し地域の文化を発信してきました。

近年では、2018年から週末・祝日のニュースは広島からの放送となり、島根県の情報は平日に限定されることになりました。2022年には90周年を迎え、2023年に新しい放送会館を稼働させ、バーチャルスタジオも導入されました。

チャンネルと周波数

NHK松江放送局は、鳥取県と共有する周波数に配慮しています。総合テレビはリモコンキーIDが「3」で、デジタル波では様々な周波数で放送されています。また、ラジオも第1と第2の放送があり、それぞれ異なる周波数で地域のニーズに応えています。特にFM放送や地域特有の情報を届けるために高出力の送信所を有しています。

実情と受信エリア

松江放送局は島根県唯一の地域放送局として存在していますが、実際にはその電波エリアは松江市周辺だけでなく、隣接する鳥取県西部にも及んでいます。特にスピルオーバーと呼ばれる現象により、隣接地域での視聴が可能となっているのが実情です。

主な制作番組

松江局で制作される番組には、地元のニュースや情報番組が多く含まれています。特に「おはよう山陰」や「しまねっとNEWS610」などは地域の情報をリアルタイムで提供しています。また、特別番組や季節ごとの特集も行われ、地域の特性を大切にした内容が展開されています。

マスコットキャラクター

松江放送局には「しじみまる」と名付けられたマスコットキャラクターがいます。このキャラクターは2023年に新放送会館のキャラクターとして公募され、地域の愛着を感じさせる存在となっています。

このように、NHK松江放送局は長い歴史を有し、地域に密着した放送を通じて島根県の情報を広める役割を担っています。地域の文化や出来事を伝えるために、今後も継続的な努力が期待されます。

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