NHK長崎 金曜夜の地域番組

NHK長崎放送局 地域情報番組の変遷

この項目では、NHK長崎放送局が毎週金曜19:30から放送している長崎県内向けの地域情報番組について解説します。

概要

2007年度、NHK長崎放送局は地域放送の裁量枠が大幅に削減されたことを受け、金曜19:30の枠を県域放送優先の方針へと転換しました。これにより、『九州沖縄インサイド』や『特報フロンティア』など、長崎県を扱わない番組は原則として放送されなくなりました。この状況は2009年度の再放送枠見直しによって解消されました。

番組は当初、「ヒューマンドキュメンタリー」「地元紀行」「検証報道」の3つのカテゴリーに分けられ、不定期で地域問題を議論する討論番組も放送されていました。その後、番組は一本化され、上記ジャンルを包括的に扱うようになりました。

20時台には基本的に『九州沖縄スペシャル』や『きん☆すた』が放送されますが、テーマによっては長崎県関連番組のアンコール放送も行われます。

2023年5月27日放送分からは、『長崎スペシャル』がNHKプラスの「ご当地プラス（九州・沖縄エリア）」で見逃し配信の対象となり、放送後2週間視聴できるようになりました。

各番組の紹介

ながさきヒート

2009年度まで原則として第1週に放送されたヒューマンドキュメンタリー番組です。「ヒート」は「人（ひと）」と「heat（熱）」をかけたもので、長崎県内で暮らす様々な人物にスポットを当てていました。福岡局の『福岡にんげん交差点』と同系統の番組で、質の高い作品が多く、九州内や全国、さらには海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送されました。

ながさき新紀行

2009年度まで原則第2週に放送された紀行番組です。アナウンサーやキャスターが旅人となり、長崎県内の各市町村を旅しました。大阪局制作の『関西もっといい旅』に近いスタイルの番組で、旅人は交代制でした。

長崎ウオッチ ○月号

2009年度まで原則第3週に放送された報道番組で、長崎版『九州沖縄インサイド』という位置づけでした。長崎県内の様々な問題を取り上げ、検証していました。

長崎のこれから

2009年度まで年4回放送された討論番組です。長崎県が抱える課題について、県内の有識者をスタジオに招いて徹底的に議論しました。この番組のみ、放送時間が20時台まで延長されました。

なが☆スペ

2010年度の改編で、上記番組が一本化されて誕生した番組です。当初は『ながさきヒート』の流れを汲み、ヒューマンドキュメンタリーを主体としていましたが、後に様々なジャンルを扱うようになりました。

でんでらフライデー

2011年度から放送されたバラエティ番組で、長崎県民も知らないような長崎県の一面を探求する内容でした。当初は『なが☆スペ』の一企画でしたが、2012年度に独立しました。個性的な番組として人気を集めましたが、出演者の異動により2年で終了しました。

長崎人（じげもん）

2013年度から放送されたヒューマンドキュメンタリー番組です。受信料の値下げや東日本大震災の影響による編成方針の変更により、2年ぶりにヒューマンドキュメンタリー枠が復活しました。内容によっては、全国放送用に再編集されたものが放送されました。

長崎スペシャル

2021年度から放送されている番組です。

放送時間

本放送：原則金曜 19:30 - 19:55
『長崎のこれから』は20:45まで放送
再放送：
2日後の日曜 8:00 - 8:25（2008年度まで）
2日後の日曜 8:10 - 8:35（2009年度）
『いちおし!九州沖縄』内（2010年度以降）
2日後の日曜 7:45 - 8:10（2012年度）

キャスト

以下は番組に出演したアナウンサーやキャスターです。氏名の前の地名は、長崎離任後の赴任先を示しています。

「宮崎放送部副部長」→「金沢」荒井匡（『長崎ウオッチ』キャスター）
「徳島」大嶋貴志（『ながさき新紀行』旅人）
小林陽広（『でんでらフライデー』スタジオ進行）
後述の山田の東京転勤により『見んと!長崎』のキャスターに転出。
「静岡」瀬田宙大（『ながさき新紀行』旅人）
「大阪」比留木剛史（『長崎ウオッチ』バックアップ要員）
「福岡」→「東京アナウンス室」三輪秀香（『ながさき新紀行』旅人）
福岡では『きん☆すた』の進行役。
「東京」山田大樹（『長崎ウオッチ』キャスター、『ながさき新紀行』旅人）
山本美穂（『ながさき新紀行』旅人、『でんでらフライデー』）

外部出演者

越中哲也（郷土史研究家、『でんでらフライデー』ご意見番）

外部リンク

* 長崎スペシャル - NHKによる番組公式ページ

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