NINJA GAIDEN Σ2

『NINJA GAIDEN Σ2』（ニンジャガイデン シグマツー）は、テクモ（現コーエーテクモゲームス）が2009年10月1日に発売したPlayStation 3専用のアクションゲームです。Xbox 360向けに発売された『NINJA GAIDEN 2』をベースとした移植作品であり、開発はTeam NINJAが担当しました。通称として「ニンジャガ Σ2」や「ニンガイ Σ2」とも呼ばれています。

本作の大きな特徴は、前作『NINJA GAIDEN Σ』から引き続き登場するレイチェルに加え、『NINJA GAIDEN Dragon Sword』の紅葉（もみじ）、そして『NINJA GAIDEN』や『NINJA GAIDEN 2』にもゲスト登場していたあやねが、プレイアブルキャラクターとして追加された点です。これにより、シリーズ初となるオンライン協力プレイ（Co-op）が可能になりました。

ストーリーは『NINJA GAIDEN 2』の内容を踏襲しつつ、新たな武器やボスキャラクター、そしてインターフェースの改善など、多岐にわたる追加要素が盛り込まれています。また、他社とのコラボレーション企画として、人気アクションゲーム『無双』シリーズに登場するキャラクターのコスチュームが収録されたのも特徴です。

さらに、本作は『ニンジャガ』シリーズでは初めて、ゲームをプレイする際にインストールが必須となるシステムを採用しました。これは、前作までのシリーズ作品では、インストール無しでもプレイ可能であった点と対照的です。

リリース




キャラクター



プレイアブルキャラクター


リュウ・ハヤブサ
声 - 堀秀行
本シリーズの主人公であり、龍の忍者の末裔。邪悪と戦う宿命を背負っています。父ジョウ・ハヤブサから龍剣を託されており、その実力は折り紙付きです。地蜘蛛一族の暗躍を察知し、CIAエージェントのソニアから邪神復活の危機を知らされ、戦いに身を投じます。敵キャラクターである地蜘蛛一族の頭領・幻心の剣や、「ヴィゴリアンフレイル」も使用可能です。

あやね（新規）
声 - 山崎和佳奈
かつてムライの部下でしたが、今作ではジョウに仕えています。経緯は不明ですが、ジョウから龍の勾玉を奪還するよう命じられ、単身で敵地へ向かいます。霧幻天神流の小太刀「風舞小太刀」や、爆弾としても使える「閃華クナイ」を武器とします。

レイチェル（RACHEL）（新規）
声 - 富沢美智恵
前作のヒロインであり、魔神の血を引く女性。魔神ハンターとしてリュウを追う中で、かつて黒龍丸の一件で暗躍した重鬼卿マルバスと再会し、因縁から戦いを挑みます。ハンマーやソーサリーを駆使して戦います。

紅葉（もみじ）（新規）
声 - 皆口裕子
『Dragon Sword』のヒロインであり、リュウの幼馴染である呉葉の妹。龍の巫女の末裔として、里に不在のリュウに代わり、地蜘蛛一族によって行方不明になった子供サンジの捜索と救出に向かいます。飛び道具の「神楽弓」や、大薙刀「天龍薙刀」を武器とします。

ゲストキャラクター


ソニア
声 - 鈴木麻里子
本作のヒロインでCIAエージェント。邪神復活の危機を知り、リュウに協力を要請します。超人的な能力は持たないものの、戦闘機やミサイルランチャーなどの現代兵器でリュウを援護します。彼女の正体は劇中では明かされていませんが、後の作品では「リブート版『NINJA GAIDEN』シリーズのアイリーン・ルゥ」として扱われています。

ジョウ・ハヤブサ
声 - 若本規夫
リュウの父であり、隼一門の頭領です。

ムラマサ
声 - 青野武
伝説的な鍛冶屋。各地に彼の銅像を見ることができます。

サンジ（新規）
声 - 小松里歌
隼の里に住む子供。忍になるための訓練を受けており、リュウを誘き出すための餌として天狗に攫われてしまいます。

かすみ（新規）
声 - なし
あやねが御婆を倒した後、その場にあった建物の屋上に後姿で無言で立っています。あやねもかすみの存在には気づかずにその場を去ります。

追加ボス

マルバスと天狗は、通常チャプターでも無印版の色違いボスクリーチャーの代わりに登場します。また、ステージ背景であった「地蜘蛛大仏 破天則」および「女神像」も追加ボスクリーチャーとして登場します。これらのクリーチャーは『Black』には登場しません。

御婆
声 - 江森浩子
地蜘蛛一族の妖術師。強力な妖術を使い、地蜘蛛一族の忍者たちから恐れられています。

マルバス
声 - 堀之紀
黒龍丸の一件で神聖皇帝に仕えていた重鬼卿の一人。復讐のためにリュウを追ってアメリカへやってきます。

天狗
声 - 麻生智久
日本の妖怪。リュウを誘き出すためにサンジを攫います。

NINJA GAIDEN Σ2 PLUS



『NINJA GAIDEN Σ2』をベースにPlayStation Vita用ゲームとして開発され、2013年2月28日に発売されました。PS3版に近い移植を目指したものの、追加要素は少なく、処理落ちや一部ステージ、モードでクリア困難になる問題点も出てきました（後のリマスター版で改善）。

主な変更点

  • - アシスト機能付きの初心者向け難易度「ヒーローモード」が追加されました。
  • - 一部の射撃武器がタッチ操作に対応しました。
  • - オンラインプレイには非対応となり、TEAM MISSIONはリアルタイム操作するキャラクターを切り替えるTAG MISSIONに変更されました。
  • - 制限時間内にマップを走破するモード「NINJA RACE」が追加されました。

NINJA GAIDEN: Master Collection



2021年6月10日に発売されたHDリマスター版コレクション作品『NINJA GAIDEN: Master Collection』には、『NINJA GAIDEN Σ2』も収録されています。

主な変更点

  • - 『Σ2+』をベースにしているため、オンラインプレイには非対応です。
  • - 全ダウンロードコンテンツコスチュームが最初から実装されています。
  • - 機種によっては4K解像度および60FPSに対応しています。
  • - 残虐演出は日本版仕様に統一されました。

スタッフ



プロデューサー兼ディレクター：早矢仕洋介
2014年当時、Team NINJAのリーダーであった早矢仕洋介が、本作でプロデューサー兼ディレクターを務めました。彼は、「NINJA GAIDEN Σ2の開発スタッフは、原作である『NINJA GAIDEN 2』と同じである」と発言しましたが、実際には原作の主要な開発スタッフは退職しており、別のメンバーによって開発されたことが確認されています。

関連項目




外部リンク



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