NINJA GAIDEN 2
『NINJA GAIDEN 2』（ニンジャガイデン2）は、Team NINJAが開発し、テクモから発売された3Dアクションゲームです。通称「ニンジャガ2」として知られ、テクモがXbox 360向けにリリースした最後の作品となりました。
本作は、前ハードであるXboxで好評を博した『NINJA GAIDEN』の続編として登場しました。前作の高い難易度と、それに比例したゲームバランスを受け継ぎつつ、次世代ハードの性能を活かした徹底的な演出強化が施されています。主人公リュウ・ハヤブサが操る武器や忍術、ゲームシステムにも調整が加えられ、新たな武器や忍術が追加された一方で、一部の武器やシステムは廃止されました。
前作では一つの舞台で戦いが展開されましたが、今作では世界各地を巡る物語となり、一度クリアしたステージは再訪しない一方通行のステージクリア方式が採用されています。ステージ構成も前作の探索要素が強かったのに対し、今作では一本道となっています。ストーリーは、前作よりも忍者龍剣伝シリーズを彷彿とさせる要素が強く、特に『忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣』との共通点が見られます。
攻撃によって敵の四肢が欠損する描写があるため、日本ではCERO:Z（18歳以上のみ対象）のレーティングを受けています。この表現について、当時の監督である板垣伴信氏は、ゲームシステム上必要な表現であるとコメントしており、日本語版でも規制は行われていません。また、板垣氏は本作をもって「NINJA GAIDEN」シリーズを終了すると発表し、発売日を境にテクモを退社、成功報酬未払いに対する訴訟を起こしました。しかし、2010年には新生Team NINJAによって続編『NINJA GAIDEN 3』が発売されました。
2008年7月末には、追加コンテンツとタイトルアップデートによりゲーム進行を妨げる問題が発生し、修正パッチのリリースに1ヶ月以上を要しました。2009年にはPlaystation 3向けに新要素を追加したリメイク版『NINJA GAIDEN Σ2』が発売され、2025年1月にはXbox Series X/S|Xbox Series X_S、PC向けに完全版となる『NINJA GAIDEN 2 BLACK』が発売されました。
CIAのエージェントであるソニアは、闇の一族が邪神を復活させようと企てていることを知り、龍の末裔である隼一門の超忍リュウ・ハヤブサに知らせるため、東京のアンティークショップ「村正」に向かいます。しかし、店主のムラマサはリュウの居場所を知らないと答えます。その直後、龍の末裔の宿敵である地蜘蛛一族の追っ手「闇の羅刹」が店を襲撃し、ソニアはさらわれてしまいます。ムラマサから事情を聞いたハヤブサは、ソニアを救出するために地蜘蛛一族との戦いを開始します。
ソニアが連行された場所を特定したリュウは、四殺重鬼王の一人である血のエリザベートがソニアをヘリに乗せようとしている場面に遭遇します。「闇の羅刹」を退け、エリザベートに手裏剣を投げつけたリュウは、怒った彼女からソニアを救い出します。その後、ソニアから事情を聞いたリュウは、隼の里へと急ぎます。
一方、隼の里では、リュウの父ジョウが地蜘蛛一族の頭領である幻心との戦いに敗れ、邪神像を奪われてしまいます。幻心はエリザベートに邪神像を渡し、邪神像の封印が解かれたことで、多くの怪物が復活します。リュウはエリザベートを追ってニューヨークへ向かいますが、そこでは四殺重鬼王の一人、電撃のアレクセイが自由の女神のそばで怪物たちを発生させていました。激闘の末、リュウは自由の女神の頂上でアレクセイを倒します。
ソニアの操縦するヘリでニューヨークを後にしたリュウは、西欧の水の都へ向かいます。そこは、四殺重鬼王の一人である嵐のヴォルフに占拠されており、リュウはヴォルフを撃破します。その後、リュウとソニアは、地蜘蛛一族が建造した飛行要塞ダイダロスに侵入し、幻心と再び対決しますが、要塞は破壊されてしまいます。北欧の町では、四殺重鬼王の一人である炎のゼドニアスと戦い、これを倒します。アマゾンの奥地でエリザベートを見つけたリュウは、彼女を倒した後、幻心の声から富士山で邪神復活の儀式が行われることを知ります。
里に戻ったリュウは、あやねから「龍の勾玉」を受け取り、これを「龍剣」にはめ込むことで「真龍剣」を手に入れます。リュウはムラマサから激励を受け、富士山の頂上で幻心を倒します。その後、リュウは火口から、四殺重鬼王の親玉である兇魔皇帝ダグラダイがいる冥界へと向かいます。冥界で、リュウは強化されたゼドニアスとヴォルフを倒し、その後、ソニアを救出します。幻心は魔神として復活しますが、リュウに倒され、邪神剣を託します。エリザベートを倒した後、リュウは四殺重鬼王の心臓を鍵に、邪神ヴァーズダーと対峙し、激闘の末にこれを倒します。リュウはソニアとともに富士山を脱出し、物語は幕を閉じます。
リュウ・ハヤブサ：本作の主人公。隼一門の忍者で、超人的な身体能力と剣術を持つ。
ソニア：CIAのエージェント。リュウをサポートするヒロイン。
ムラマサ：「村正」の店主。武器の鍛錬やアイテムの販売を行う。
ジョウ・ハヤブサ：リュウの父であり、隼一門の頭首。
あやね：霧幻天神流覇神門のくノ一。隼一門のために諜報活動を行う。
幻心：地蜘蛛一族の頭領。「地蜘蛛の邪忍王」と呼ばれる。
四殺重鬼王：魔神の中でも高位に位置する存在。電撃のアレクセイ、嵐のヴォルフ、炎のゼドニアス、血のエリザベートがいる。
兇魔皇帝ダグラダイ：四殺重鬼王を束ねる老人。邪神復活の儀式を行う。
邪神ヴァーズダー：本作のラストボス。原初の神々による戦いで生まれた存在。
龍の一族：邪神との戦いの後、龍たちの血を引いて生まれた古代氏族。隼一門はその末裔。
隼一門：龍の一族の末裔である忍者の集団。邪悪な者たちと戦う。
邪神像：邪神を封印する鍵。
地蜘蛛一族：隼一門と敵対する忍者の一族。
魔神：黒龍が邪神と結びついて生み出した存在。
冥界：邪神が眠る禍々しい世界。
体力ゲージ：青いゲージ（回復可能）と赤いゲージ（回復不可）が存在する。
エッセンス：敵を倒すなどして出現する球。黄色（お金）、青色（体力回復）、赤色（気力回復）がある。
武器：主武器と飛び道具がある。ムラマサに鍛えてもらうことで強化可能。
忍法：巻物を入手することで使用可能になる。回数制限がある。
絶技：強攻撃ボタン長押しで発動する強力な攻撃。チャージ中にエッセンスを吸収すると効果がある。
滅却の法：四肢の一部を欠損した敵にとどめを刺すシステム。
殲滅戦：大量の敵と戦うイベント。
『NINJA GAIDEN 2 BLACK』として、Unreal Engine 5で刷新された完全版が発売。リュウの他に、あやね、紅葉、レイチェルもプレイアブルキャラクターとして登場。難易度「最強の忍」も追加。
武器鍛錬システムと残虐演出は『2』仕様。
難易度バランス、射撃システム、謎解きは『Σ2』の簡略化仕様。
チャプター数は全17。
リュウチャプターの『Σ2』追加ボスクリーチャーは黒龍のみ。
残虐演出のON/OFF選択が可能。
プロデューサー/ディレクター：板垣伴信
* 開発：Team NINJA
本作は、前ハードであるXboxで好評を博した『NINJA GAIDEN』の続編として登場しました。前作の高い難易度と、それに比例したゲームバランスを受け継ぎつつ、次世代ハードの性能を活かした徹底的な演出強化が施されています。主人公リュウ・ハヤブサが操る武器や忍術、ゲームシステムにも調整が加えられ、新たな武器や忍術が追加された一方で、一部の武器やシステムは廃止されました。
前作では一つの舞台で戦いが展開されましたが、今作では世界各地を巡る物語となり、一度クリアしたステージは再訪しない一方通行のステージクリア方式が採用されています。ステージ構成も前作の探索要素が強かったのに対し、今作では一本道となっています。ストーリーは、前作よりも忍者龍剣伝シリーズを彷彿とさせる要素が強く、特に『忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣』との共通点が見られます。
攻撃によって敵の四肢が欠損する描写があるため、日本ではCERO:Z（18歳以上のみ対象）のレーティングを受けています。この表現について、当時の監督である板垣伴信氏は、ゲームシステム上必要な表現であるとコメントしており、日本語版でも規制は行われていません。また、板垣氏は本作をもって「NINJA GAIDEN」シリーズを終了すると発表し、発売日を境にテクモを退社、成功報酬未払いに対する訴訟を起こしました。しかし、2010年には新生Team NINJAによって続編『NINJA GAIDEN 3』が発売されました。
2008年7月末には、追加コンテンツとタイトルアップデートによりゲーム進行を妨げる問題が発生し、修正パッチのリリースに1ヶ月以上を要しました。2009年にはPlaystation 3向けに新要素を追加したリメイク版『NINJA GAIDEN Σ2』が発売され、2025年1月にはXbox Series X/S|Xbox Series X_S、PC向けに完全版となる『NINJA GAIDEN 2 BLACK』が発売されました。
ストーリー
CIAのエージェントであるソニアは、闇の一族が邪神を復活させようと企てていることを知り、龍の末裔である隼一門の超忍リュウ・ハヤブサに知らせるため、東京のアンティークショップ「村正」に向かいます。しかし、店主のムラマサはリュウの居場所を知らないと答えます。その直後、龍の末裔の宿敵である地蜘蛛一族の追っ手「闇の羅刹」が店を襲撃し、ソニアはさらわれてしまいます。ムラマサから事情を聞いたハヤブサは、ソニアを救出するために地蜘蛛一族との戦いを開始します。
ソニアが連行された場所を特定したリュウは、四殺重鬼王の一人である血のエリザベートがソニアをヘリに乗せようとしている場面に遭遇します。「闇の羅刹」を退け、エリザベートに手裏剣を投げつけたリュウは、怒った彼女からソニアを救い出します。その後、ソニアから事情を聞いたリュウは、隼の里へと急ぎます。
一方、隼の里では、リュウの父ジョウが地蜘蛛一族の頭領である幻心との戦いに敗れ、邪神像を奪われてしまいます。幻心はエリザベートに邪神像を渡し、邪神像の封印が解かれたことで、多くの怪物が復活します。リュウはエリザベートを追ってニューヨークへ向かいますが、そこでは四殺重鬼王の一人、電撃のアレクセイが自由の女神のそばで怪物たちを発生させていました。激闘の末、リュウは自由の女神の頂上でアレクセイを倒します。
ソニアの操縦するヘリでニューヨークを後にしたリュウは、西欧の水の都へ向かいます。そこは、四殺重鬼王の一人である嵐のヴォルフに占拠されており、リュウはヴォルフを撃破します。その後、リュウとソニアは、地蜘蛛一族が建造した飛行要塞ダイダロスに侵入し、幻心と再び対決しますが、要塞は破壊されてしまいます。北欧の町では、四殺重鬼王の一人である炎のゼドニアスと戦い、これを倒します。アマゾンの奥地でエリザベートを見つけたリュウは、彼女を倒した後、幻心の声から富士山で邪神復活の儀式が行われることを知ります。
里に戻ったリュウは、あやねから「龍の勾玉」を受け取り、これを「龍剣」にはめ込むことで「真龍剣」を手に入れます。リュウはムラマサから激励を受け、富士山の頂上で幻心を倒します。その後、リュウは火口から、四殺重鬼王の親玉である兇魔皇帝ダグラダイがいる冥界へと向かいます。冥界で、リュウは強化されたゼドニアスとヴォルフを倒し、その後、ソニアを救出します。幻心は魔神として復活しますが、リュウに倒され、邪神剣を託します。エリザベートを倒した後、リュウは四殺重鬼王の心臓を鍵に、邪神ヴァーズダーと対峙し、激闘の末にこれを倒します。リュウはソニアとともに富士山を脱出し、物語は幕を閉じます。
登場人物
リュウ・ハヤブサ：本作の主人公。隼一門の忍者で、超人的な身体能力と剣術を持つ。
ソニア：CIAのエージェント。リュウをサポートするヒロイン。
ムラマサ：「村正」の店主。武器の鍛錬やアイテムの販売を行う。
ジョウ・ハヤブサ：リュウの父であり、隼一門の頭首。
あやね：霧幻天神流覇神門のくノ一。隼一門のために諜報活動を行う。
幻心：地蜘蛛一族の頭領。「地蜘蛛の邪忍王」と呼ばれる。
四殺重鬼王：魔神の中でも高位に位置する存在。電撃のアレクセイ、嵐のヴォルフ、炎のゼドニアス、血のエリザベートがいる。
兇魔皇帝ダグラダイ：四殺重鬼王を束ねる老人。邪神復活の儀式を行う。
邪神ヴァーズダー：本作のラストボス。原初の神々による戦いで生まれた存在。
用語
龍の一族：邪神との戦いの後、龍たちの血を引いて生まれた古代氏族。隼一門はその末裔。
隼一門：龍の一族の末裔である忍者の集団。邪悪な者たちと戦う。
邪神像：邪神を封印する鍵。
地蜘蛛一族：隼一門と敵対する忍者の一族。
魔神：黒龍が邪神と結びついて生み出した存在。
冥界：邪神が眠る禍々しい世界。
ゲームシステム
体力ゲージ：青いゲージ（回復可能）と赤いゲージ（回復不可）が存在する。
エッセンス：敵を倒すなどして出現する球。黄色（お金）、青色（体力回復）、赤色（気力回復）がある。
武器：主武器と飛び道具がある。ムラマサに鍛えてもらうことで強化可能。
忍法：巻物を入手することで使用可能になる。回数制限がある。
絶技：強攻撃ボタン長押しで発動する強力な攻撃。チャージ中にエッセンスを吸収すると効果がある。
滅却の法：四肢の一部を欠損した敵にとどめを刺すシステム。
殲滅戦：大量の敵と戦うイベント。
リマスター版
『NINJA GAIDEN 2 BLACK』として、Unreal Engine 5で刷新された完全版が発売。リュウの他に、あやね、紅葉、レイチェルもプレイアブルキャラクターとして登場。難易度「最強の忍」も追加。
主な変更点
武器鍛錬システムと残虐演出は『2』仕様。
難易度バランス、射撃システム、謎解きは『Σ2』の簡略化仕様。
チャプター数は全17。
リュウチャプターの『Σ2』追加ボスクリーチャーは黒龍のみ。
残虐演出のON/OFF選択が可能。
スタッフ
プロデューサー/ディレクター：板垣伴信
* 開発：Team NINJA
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