NORMA JEAN (日本のバンド)

NORMA JEAN：イカ天からメジャーデビューへ至るガールズバンドの物語

1990年代前半、日本の音楽シーンを彩ったガールズバンド、NORMA JEAN。その名はマリリン・モンローの本名に由来しており、彼女たちの活躍は多くの音楽ファンに記憶されている。特に、1989年の『三宅裕司のいかすバンド天国』（イカ天）への出場は、バンドの歴史における重要な転換点となった。

イカ天での活躍

8月5日、NORMA JEANはイカ天の舞台に立ち、「NO PAINS NO GAINS」を演奏。当時イカ天キングだった宮尾すすむと日本の社長を破り、11代目イカ天キングの座に輝いた。この時、ベースはTOKIE（小山時江）が務めていたが、翌週には脱退。急遽、山田ROGERがベーシストとして加入する。

続く3週間に渡り、NORMA JEANは「YOU CAN CRY FOR ME」「Just Take My Hand」「Matter Of The Time」といった楽曲で勝利を重ね、グランドイカ天キング獲得に王手をかけた。しかし、4週目、BEGINとの対決では惜しくも敗北を喫する。接戦の連続で、ボーカルの風邪によるアクシデントにも見舞われたものの、彼女たちの高い演奏力とステージングは多くの視聴者を魅了した。この敗戦は、名言「耐えて燃えろ！」を生んだエピソードとしても知られる。

1990年1月1日には『輝く!日本イカ天大賞』にも出場。その後、メンバーチェンジを経て、1990年4月25日、シングル『GET A CHANCE!!』でメジャーデビューを果たす。オリコンチャート最高9位を記録し、『夜のヒットスタジオSUPER』などへの出演を果たすなど、人気を博した。

メジャーデビュー後の活動とメンバー

メジャーデビュー後も精力的に活動したNORMA JEANだが、メンバーの結婚などを理由に、1994年頃には活動を休止する。2006年には、イベント出演のため一日限定で再結成を果たしている。

NORMA JEANのメンバーは、個性豊かな面々で構成されていた。ボーカルのダイナマイトMARIは、元々は女子プロレスラーを目指していたという経歴を持つ。キーボードのくり坊（栗原由佳）、ベースの山田ROGER（山田直子）、ギターの粟野ERI、ドラムの沼倉ユウキなど、それぞれがその後も音楽シーンで活躍している。山田ROGERは、ロジャー・グローヴァーに由来するアーティスト名で活動し、ベース講師としても活躍している。

楽曲とディスコグラフィー

NORMA JEANは、数々の楽曲をリリースした。デビューシングル『GET A CHANCE!!』はイカ天で演奏された「NO PAINS NO GAINS」をアレンジしたもので、彼女たちの代表曲の一つとなった。他にも『バカンス』『TOMORROW』『TOP SECRET』など、多くのシングルがリリースされ、アルバム『FREE MARKET』『C'MON BIRD』も高い評価を得ている。

再結成の可能性

現在、メンバーは全員が現役のミュージシャンとして活動しており、再結成の可能性について言及する声もある。しかし、現時点では実現の時期や可能性は不確定なままである。

まとめ

NORMA JEANは、イカ天という登竜門を駆け上がり、メジャーデビューを果たした実力派ガールズバンドであった。彼女たちの音楽、そして個性的で魅力的なメンバーは、多くの音楽ファンの心に深く刻まれている。再結成の可能性も含め、今後の動向に注目したい。

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