NR-23 (機関砲)

NR-23航空機関砲について

NR-23（ロシア語: НР-23）は、ソビエト連邦とその同盟国であるワルシャワ条約機構の軍で幅広く用いられていた航空機関砲です。その名称の「НР」は、設計したA・E・ヌデリマーンとA・A・リーフテルのイニシャルに由来しています。

製造と配備

NR-23の製造は1948年から1956年の間に行われ、主にコヴロフの第2工場やクーイブィシェフの第525工場が担当しました。この砲は、当時のソビエト技術を反映しており、特にその高い火力と信頼性で知られています。また、中国でも北方工業公司がライセンスを取得し、NR-23の生産を行いました。

主な搭載機

NR-23は、多くのイチオシとなるソビエトの軍用機に搭載されました。例えば、MiG-15戦闘機やIl-28ビーグル爆撃機は、NR-23を装備していることで知られています。これにより、これらの航空機は対空戦闘や地上攻撃において、より高い戦闘能力を発揮しました。

宇宙での射撃

NR-23の特筆すべき点は、サリュート3号に搭載されたことです。この宇宙船は、世界で初めて宇宙空間での射撃を実施したもので、その際にNR-23が使用されました。この歴史的な試みは、宇宙技術の進歩と軍事利用の新たな可能性を示すものとなりました。

関連武器

NR-23はその後、GSh-23などの後継砲に取って代わられることになります。GSh-23は、NR-23に負けない性能を持つ航空機関砲として設計され、さらなる進化を遂げています。

また、NR-23と同様に多くの航空機に搭載されたNS-23や、後のNR-30なども関係してくる武器体系の一部です。

参考文献

この航空機関砲についての詳細な研究は、クリスチャン・コール著の『Soviet Cannon - A Comprehensive Study of Soviet Arms and Ammunition in Calibres 12.7mm to 57mm』に記されています。この書籍は、ソビエト時代の火器に関する包括的な情報を提供しています。

NR-23はその性能と歴史的意義から、多くの航空機ファンや軍事アナリストの注目を集め、今もなお研究対象として扱われています。

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