NTT関東サッカー部

NTT関東サッカー部の歴史

NTT関東サッカー部（エヌティティかんとうサッカーぶ）は、1969年に日本電信電話公社のサッカー部として設立され、日本のサッカー史における重要な存在です。本クラブは後に大宮アルディージャとしてプロ化され、Jリーグに加盟することとなります。ここでは、NTT関東サッカー部の成り立ちからその活動、そして大宮アルディージャへの移行までを振り返ります。

創部と初期の活動

1968年9月、日本電信電話公社の埼玉管内では、埼玉県リーグに加盟する9チームによるリーグ戦が開催されました。このリーグ戦から選出された選手たちにより、1969年1月に電電埼玉サッカーチームが結成されました。その後、関東管内の選手が加わり、電電関東サッカー部が設立されました。このクラブは1970年に埼玉県サッカー協会に登録し、1971年から埼玉県サッカーリーグに参加しました。

リーグ昇格と低迷

1973年には関東社会人サッカー大会で準優勝を果たし、その後、関東社会人リーグとの入れ替え戦に勝利して1974年に関東リーグへ昇格しました。しかし、1975年には関東リーグで8位となり、降格を経験します。1979年には関東社会人サッカー大会で優勝し、再び関東リーグに復帰。しかし、1980年代初頭にはなかなか成果を上げることができず、特に1982年と1983年の全国地域リーグ決勝大会での敗退はクラブにとっての痛手となりました。

名称変更とJSL2部昇格

1985年、日本電信電話公社が民営化され、NTT関東サッカー部に改名されました。1986年には関東リーグで2位となり、地域リーグ決勝大会で全試合に勝利して、JSL2部に昇格することが決定しました。この新たな時代の始まりは、クラブのさらなる発展を期待させました。

JSL2部時代

JSL2部には1987年から1991年までの5シーズン参加しましたが、1987-88シーズンには5位を記録しました。また、天皇杯にも初出場し、三菱重工に敗れるものの、その経験はクラブにとって貴重なものでありました。Jリーグ創設に際しては立候補しましたが、準備不足から外されてしまいます。1991年、監督になった清水隆のもとでは、プロ化の目指すも、思うように選手が集まらない事態が続きました。

旧JFLとその後

1992年からはジャパンフットボールリーグ（旧JFL）に参加し、その後、クラブの存続が危ぶまれる事態にも直面しますが、1999年には大宮市へと本拠地を移してプロ化が決定しました。新たなクラブ名「大宮アルディージャ」が定まり、運営会社も設立され、1999年にはJリーグ入りを果たすこととなります。

まとめ

NTT関東サッカー部は、サッカー界での長い歴史を持つクラブでした。困難な時期も、選手やスタッフの努力、サポーターの支援によって、新たな道を切り開いてきたことは、今も多くのファンに語り継がれています。大宮アルディージャとして生まれ変わった後も、NTT関東サッカー部の精神は受け継がれています。

もう一度検索