NTVニュース

NTVニュース（エヌティーヴィーニュース）

『NTVニュース』は、日本テレビが手掛けた報道番組で、テレビ放送開始当初から長きにわたって多くの視聴者に親しまれてきました。この番組は、日本テレビの開局以来、昼12時半から放送が始まり、その後、放送時間が変更されて12時からの放送に移行しました。夕方の放送は17時半から行われ、多くの視聴者がこの時間帯に合わせてニュースを視聴するようになりました。

1957年には、早朝ニュースも新たに加わり、朝7時からの放送が開始されました。この枠は、アメリカのNBCが制作した『トゥデイ』という番組を参考にしたもので、日本の視聴者に新しいニュースの形を提供することが目的でした。これにより、視聴者は朝早くから最新情報を得ることができるようになりました。特に、時刻表示が導入されたことで、ニュースの内容と合わせて時間を確認することができ、利便性が向上しました。

さらに、NTVニュースは、1980年代には関東地方におけるローカルニュースの枠組みとしても利用されていました。その際、ニュースネットワーク「NNN」が設立されたことで、更に広範囲の視聴者に向けて放送が行われるようになりました。これに伴い、地域特有の事件や出来事が紹介されることとなり、視聴者にとってより身近なニュース番組としての役割を果たしました。

また、当番組では映像素材の取り扱いにも工夫が凝らされていました。他のニュース番組では35mmフィルムが主流であったのに対し、取材時の機動力を重視し、16mmフィルムを使用したのが特徴です。この選択により、迅速かつ柔軟な報道が可能となり、よりリアルな現場の様子を伝えることができました。ニュースフィルムの現像作業は東京光音研究所（現在の東京光音）に委託されており、これにより高品質な映像が提供されることとなりました。

取材の方針としては、「絵にならないものは敬遠する」という姿勢がありました。これは、視覚的に訴える映像が重要であると認識されていたためであり、情報伝達の際に視覚的要素を重視したフレーミングとなっていました。この方針により、視聴者はながらく心に残る情報を得られるような報道が行われたのです。

NTVニュースに関連しては、他の多くのニュース番組が存在していました。具体的には、平日夕方の17:50から18:00に放送された『読売・朝日・毎日3社ニュース』や、その後に放送された『読売新聞ニュース』、さらに『イブニングプレス donna』などがありました。また、『朝日新聞ニュース』や『毎日新聞ニュース』、および『NNNニュース』など、様々な視点や内容のニュース番組が視聴者に提供されていました。これらのニュース番組は、それぞれの特徴を持ち、多様な情報を網羅することを目指していました。

このように、『NTVニュース』は、視聴者のニーズに応じた報道を行い、長い歴史の中で日本の報道の一端を担ってきた番組でありました。

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