Nautilus (SEKAI NO OWARIのアルバム)

アルバム『Nautilus』概要

SEKAI NO OWARIの6枚目のメジャーオリジナルアルバム『Nautilus』は、2024年3月13日に発売される予定です。このアルバムは、過去の作品『scent of memory』から約2年半の間隔を経てのリリースであり、バンドにとって新たな挑戦を象徴する一作となっています。アルバムのタイトルは、オウム貝を意味し、過酷な環境にあった深海に生息することを選んだ生物の強さを表現しています。

このタイトルは、メンバーのFukaseによれば、製作時の体調不良が背景にあったそうです。「無理に戦わず、逆に弱さを受け入れたことで生き残った」というオウム貝の生存を通じて、自身たちの道のりと重なる部分があると感じて名付けられたと言います。アルバムのビジュアルアートは、村松佳樹氏によって描かれ、これまでのツアーやシングルのスタイルを引き継いでいます。

デラックス盤と特典内容

『Nautilus』は完全数量限定のデラックス盤も用意されており、ここには特別な内容が収録されています。デラックス盤の2枚目と3枚目には、SEKAI NO OWARIの11年ぶりとなるZeppツアー『SEKAI NO OWARI ZEPP TOUR 2023「Terminal」』のファンクラブ会員限定公演のライブ音源が収録されています。また、特典映像としては、メンバー自らが“セカオワハウス”を紹介する映像や、これまでのミュージックビデオとそのメイキング映像も含まれています。初回限定盤には、Zepp Hanedaでのライブ映像が収められたBlu-rayまたはDVDが特典として付属します。

収録楽曲とその背景

このアルバムには多彩な楽曲が収録されており、各曲には独自の背景があります。例えば、オープニングを飾る「タイムマシン」は、橋本環奈主演のNetflix映画『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の主題歌として発表され、Fukaseが主演したミュージックビデオも公開されました。Saoriはこの楽曲について、物語性を持つメロディの創作に挑んだと語り、Nakajinとの共同作業で完成させました。

「最高到達点」は2023年9月16日に配信された楽曲で、深いメッセージ性が込められており、リスナーに印象的な体験を与える一曲です。また、「デッドエンド」は富士急ハイランドのアトラクションとコラボレーションした楽曲で、実際にメンバーがローラーコースターを体験しながら制作したというエピソードもあります。

「深海魚」は亀梨和也が主演する映画の主題歌として生まれ、Saoriが初のダークサイドな歌詞を書くきっかけとなった楽曲です。これに対し、「ユートピア」は前作の続編として進化を遂げた作品として位置づけられています。これらの楽曲はすべて、SEKAI NO OWARIらしいストーリーテリングとアートワークを融合させた表現がなされています。

ツアーと新たな展開

『Nautilus』のリリースを受けて、バンドは『SEKAI NO OWARI ARENA TOUR 2024「深海」』を開催します。ツアー横浜公演にて、本アルバムに収録されるレコード盤の発売も発表されており、ファンにとっては更なる期待が寄せられています。次世代の音楽の可能性を秘めたこのアルバムは、リスナーにとっても新たな発見となることでしょう。アルバムへの期待が高まる中、SEKAI NO OWARIは今後の活動にますます注目です。

もう一度検索