Ncdu

Ncdu (NCurses Disk Usage) は、ncursesライブラリを用いて開発された、ターミナルベースのディスク使用量分析ユーティリティです。従来の `du` コマンドがディスクの使用量をブロック単位で表示するのに対し、Ncduはバイト単位で表示するため、より詳細で直感的なディスク使用状況の把握が可能です。

Ncduの特徴

バイト単位での表示: `du` コマンドではブロック単位で表示されるため、細かいファイルサイズの把握が難しい場合があります。Ncduでは、2進接頭辞（KiB, MiB, GiBなど）を用いたバイト単位での表示により、ファイルやディレクトリごとの正確な使用量を把握できます。
ncursesインターフェース: ターミナル上で動作するncursesインターフェースを採用しているため、グラフィカルなインターフェースがない環境でも快適に操作できます。キーボード操作によるディレクトリの移動やソート、削除などが可能です。
高速なスキャン: ディスク全体のファイルシステムを高速にスキャンし、ディスク使用量の情報を収集します。大規模なファイルシステムでも、比較的短時間で結果を表示できます。
インタラクティブな操作: スキャン結果を表示した後、ディレクトリを掘り下げていくことができます。これにより、ディスク容量を圧迫しているファイルやディレクトリを特定しやすくなります。また、特定のファイルやディレクトリを削除する機能も備わっています。
詳細な情報表示: 各ファイルやディレクトリのサイズだけでなく、最終更新日時なども表示できます。これにより、ディスク使用状況をより詳細に分析できます。

Ncduの活用

Ncduは、以下のような場面で特に役立ちます。

ディスク容量の圧迫原因の特定: ディスク容量が不足している場合、Ncduを使用することで、どのファイルやディレクトリが容量を消費しているのかを迅速に特定できます。
不要なファイルの整理: 大容量のファイルや不要なファイルを特定し、削除することで、ディスク容量を解放できます。
サーバーのディスク使用量監視: サーバーのディスク使用量を監視し、異常な使用量増加を早期に発見できます。
ストレージの最適化: ディスク使用量を可視化することで、ストレージの効率的な管理に役立ちます。

Ncduのインストール

Ncduは多くのLinuxディストリビューションで標準パッケージとして提供されています。例えば、Debian系ディストリビューションでは、以下のコマンドでインストールできます。

bash
sudo apt install ncdu


その他のディストリビューションについては、各ディストリビューションのパッケージマネージャーを利用してインストールしてください。

Ncduの使い方

Ncduの基本的な使い方は以下の通りです。

1. ターミナルを開き、`ncdu` コマンドを実行します。
2. Ncduは、現在のディレクトリをスキャンし、ディスク使用量を表示します。
3. キーボードの矢印キーでディレクトリを移動できます。
4. `d` キーで選択したディレクトリやファイルを削除できます。
5. `q` キーでNcduを終了します。

その他、Ncduには様々なオプションがあります。`ncdu --help` で確認できます。

まとめ

Ncduは、ディスク使用量を詳細に分析し、ディスク容量の問題を解決するのに役立つ強力なツールです。ターミナルベースで動作するため、リモート環境やサーバー環境でも手軽に利用できます。ディスク容量の管理に困っている方は、ぜひNcduを試してみてください。

関連情報

関連項目: `du` コマンド
* 外部リンク: 公式ウェブサイト

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