Neru

Neru：ボカロシーンを牽引するソングライター

1992年8月10日生まれのNeru（ネル）は、日本の男性ソングライターであり、ボカロPとして広く知られています。鏡音リン・レン、GUMI、IA、MAYU、初音ミクなど、複数のVOCALOIDを用いて数々の楽曲を発表し、日本の音楽シーンに大きな影響を与えています。

代表曲と初期活動

彼の代表曲として挙げられるのは、『ロストワンの号哭』『脱法ロック』『東京テディベア』『再教育』など。これらの楽曲は、疾走感あふれるロックサウンドと、唯一無二の世界観を表現した歌詞によって多くのリスナーを魅了し、YouTubeやニコニコ動画でミリオン再生を記録するなど、大きな人気を獲得しました。

NeruがボカロPとして活動を開始したのは2009年11月1日。ニコニコ動画に投稿した『風音のクロニクル』がそのデビュー作です。投稿者コメントに「押入れで眠っていた鏡音リン・レンを使ってみました」と記されていたことから、「押入れP」という愛称も生まれました。

人気の急上昇とメジャーデビュー

2011年には、ニコニコ動画で発表した『アブストラクト・ナンセンス』と『東京テディベア』が大きな話題となり、人気が急上昇しました。その後、2013年3月には初の全国流通アルバム『世界征服』をリリース。メジャーシーンへの進出を果たします。

2015年9月には、NBCユニバーサルエンターテイメントからフルアルバム『マイネームイズラヴソング』をリリースするなど、精力的な活動を続けました。2017年には、初音ミク10周年記念コンピレーションアルバム『HATSUNE MIKU 10th Anniversary Album「Re:Start」』に書き下ろし楽曲を提供するなど、ボカロシーンへの貢献も目覚ましいものがあります。2018年にはフルアルバム「CYNICISM」をリリースしています。

多彩な活動と才能

Neruの活動は、ボカロ楽曲の制作にとどまりません。アレンジ担当時には「z'5」名義も使用し、幅広い音楽性を示しています。多くのアーティストへの楽曲提供も行っており、その楽曲制作における才能は多方面から高く評価されています。

提供楽曲の例を挙げると、大渕野々花「朱く染めて心臓」、りぶ「人生は吠える」、Gero「慟哭のエピカ」、Gero×オーイシマサヨシ「ふて寝DISCO」、＿＿（アンダーバー）「タイガーウルフ」、+α/あるふぁきゅん。|+α_あるふぁきゅん。「終天のオルコス」、「この劣等感を救ってくれ」、まふまふ「忘却のクオーレ」、そらる「アノニマス御中」、「捨て子のステラ」、「ねぇ、レイン」、「ぽんこつ白書」、「インブリーダーズ」、いかさん「失踪チューン」、ぱなまん「敗者のマーチ」、ナナヲアカリ「ハッピーになりたい」、「ビビっちゃいない」、「一生奇跡に縋ってろ」、「お釈迦になる」、焚吐「オールカテゴライズ」、「てっぺん底辺」、「人生は名状し難い」、「僕は君のアジテーターじゃない」、緒方恵美「オオカミ少年隊のテーマ」、FUZI「0verf1ow」、「0ptimi2er」、「0bsol3scence」、「0scill4tor」、「Vision」、NOTHING TO DECLARE「Snakes and Ladders」、夢みるアドレセンス「サイエンス≠アドレセンス」、ワンダーランズ×ショウタイム「potatoになっていく」、Ado「阿修羅ちゃん」、Caligula2#クランケ「祈っているだけ」など、枚挙にいとまがありません。

その他にも、多くの楽曲の作詞・作曲・編曲を手掛けており、その才能はボカロシーンのみならず、日本の音楽界全体に影響を与え続けています。

10本以上のミリオン動画

Neruは、10本以上のミリオン再生を達成した楽曲を持つ、数少ないボカロPの一人です。これは、彼の音楽がいかに多くの人々の心に響いているかを示す、大きな功績と言えるでしょう。

彼の音楽は、独特の世界観と、聴く者の心を揺さぶる力強さを持ち合わせています。これからも、Neruの活動から目が離せません。

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