Never Give Up On The Good Times

ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス：幻のスパイス・ガールズ・シングル

「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」(Never Give Up On The Good Times)は、イギリスの国民的女性グループ、スパイス・ガールズが1997年に発表した2枚目のアルバム『スパイスワールド』に収録されている楽曲です。しかし、この曲は当初の計画とは異なり、シングルとしてリリースされることはありませんでした。その背景には、グループにとって大きな転換期となる出来事が関係しています。

リリース計画の変更

1998年5月、スパイス・ガールズは予期せぬ事態に見舞われます。同月31日に、メンバーの一人であるジェリ・ハリウェル（ジンジャー・スパイス）が突然の脱退を発表したのです。これはグループにとって大きな痛手であり、その後の活動計画に大きな影響を与えました。

元々、「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」は、同じアルバムに収録されている「Viva Forever」と共に、ダブルAサイドシングルとして1998年5月にリリースされる予定でした。しかし、ジェリの脱退により、この計画は頓挫することになります。ジェリは「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」のメインボーカルを務めていたため、彼女の脱退は曲の完成とリリースを困難にしたと考えられます。結果的に、「Viva Forever」のみがシングルとしてリリースされ、「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」はアルバム収録曲としてのみ存在することになりました。

25周年記念とミュージック・ビデオ公開

2022年、『スパイスワールド』の発売25周年を記念して、グループの足跡を振り返るミュージック・ビデオが公開されました。このビデオには、「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」も使用されており、ファンにとっては嬉しいサプライズとなりました。長らく日の目を見なかったこの曲が、四半世紀を経て再び注目を集めることになったのです。

まとめ

「ネヴァー・ギヴ・アップ・オン・ザ・グッド・タイムス」は、スパイス・ガールズの歴史において、様々な事情が重なり、リリースされなかった幻のシングルです。しかし、25周年を記念したプロモーションを通じて、再び脚光を浴びることとなりました。この曲は、グループの成功と苦難、そして彼女たちの音楽が時代を超えて愛され続けていることを象徴する存在と言えるでしょう。

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