New Story of Aura Battler DUNBINE

New Story of Aura Battler DUNBINE

『New Story of Aura Battler DUNBINE』は、1988年に制作された全3話のOVAシリーズであり、サンライズによって発表されました。この作品は、もともとのテレビアニメ『聖戦士ダンバイン』の総集編に位置付けられていますが、実際にはその続編としての側面を持ち、更に独自のファンタジーな雰囲気を強調しています。

背景

本作におけるメカニックデザインは出渕裕の手によるもので、彼の描く独自のダンバイン像をアニメ化した過程がその作風に大きな影響を与えています。出渕は、模型雑誌『B-CLUB』上で展開されていた『AURA FANTASM』でも同様のコンセプトを具現化しており、本作はその延長線上に位置しています。

あらすじ

物語は、オーラマシンによる壊滅的な戦争から700年が経過したバイストン・ウェルを舞台にしています。主人公のシオン・ザバは、バランバランに生きる狩人であり、過去の聖戦士ショウ・ザマの転生体です。彼は、悪名高い「黒騎士」ラバーン・ザラマンドによって奪われた姫君レムル・ジルフィードと共に、「バランバランの秘宝」を守る旅に出ます。

ラバーンはオーラバトラー「ズワウス」を駆り、彼の配下の者たちと共に伝説の秘宝を狙います。捕われの身となったレムルとシオンは、シルキー・マウの助けを得て、ラバーンの城からの脱出を試みます。その後、シオンは伝説のオーラバトラー「サーバイン」を覚醒させ、ラバーンの野望と対峙します。

主要キャラクター

• - シオン・ザバ: バランバランの狩人の少年で、生意気で強気な性格。捕われた際にオーラ・バトラーを駆動させ、聖戦士として認識されます。
• - レムル・ジルフィード: バランバランの姫で、聖戦士ショウ・ザマの転生体。
• - シルキー・マウ: かつて地上人を召喚していた存在で、厳しい運命に転生したキャラクター。
• - ラバーン・ザラマンド: 彼は黒騎士を名乗る男で、オーラバトラーを使いバイストン・ウェルを征服しようとしています。
• - メムノン: バランバランの長老で、レムルの教育係。彼は秘宝を守るために生き残者を集め、避難しますが、悲劇的な最期を迎えます。

オーラバトラー

本作に登場するオーラバトラーは、特に出渕裕のイラストに触発されて重厚感を持っています。主なバトラーには、伝説の「サーバイン」と黒騎士ラバーンの駆る「ズワウス」、そして香盤にある無名のオーラバトラーがいます。サーバインは700年間守られてきたオーラバトラーで、ズワウスは新たに開発された漆黒のオーラバトラーです。

音楽とスタッフ

主題歌を歌うのは辛島美登里で、作品の雰囲気を一層引き立てています。製作チームには、原作・監修の富野由悠季をはじめ、監督の滝沢敏文、脚本の五武冬史などが名を連ねています。

ゲーム作品

このOVAシリーズは、スーパーロボット大戦シリーズなどにキャラクターやストーリーが登場しています。さまざまなメディアに影響を与え、作品の世界観は引き続き広がっています。

このように、『New Story of Aura Battler DUNBINE』はファンタジー要素の強い壮大な物語と新たなキャラクターが絡む作品となっています。

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