Nexus 7 (2013)

Nexus 7 (2013)の概要

Nexus 7（ネクサス セブン）は、GoogleとASUSのコラボレーションによって生まれたタブレット型コンピュータです。このデバイスは、2013年7月30日にアメリカで発売され、Androidオペレーティングシステムを搭載しているGoogle Nexusシリーズの中で三代目にあたります。2012年に登場した初代Nexus 7と区別するために「Nexus 7 (2013)」という名称が使用されます。

Nexus 7(2013)は、より高いパフォーマンスと機能を特徴とし、消費者から高い人気を得ることに成功しました。その発表は、発売の4日前に行われ、早期の市場投入を目指していたことも特徴的です。このモデルは、Android 4.3を初めて搭載した端末であり、その後のAndroid 6.0へのアップデートも実施されました。

性能とハードウェア

このタブレットは、クアルコムのSnapdragon S4 Pro プロセッサを搭載し、1.5GHzのクアッドコアCPUと2GBのRAMを備えています。画面は7インチで、解像度は1920 x 1200ピクセルに達し、驚異的な画面の鮮明さを実現しています。デザイン面でも、前モデルよりも薄く軽量化されており、携帯性に優れています。

また、いくつかの新機能も追加されました。表カメラは1.2メガピクセル、裏カメラは5メガピクセルで、写真や動画も高品質で撮影可能です。ステレオスピーカーが搭載されているため、オーディオ体験も一層向上しました。そして、無線充電技術「Qi」にも対応しているため、便利に充電ができます。

バッテリーは、HDビデオの再生で最大9時間、ウェブブラウジングや電子書籍の閲覧で最大10時間の使用が可能です。バッテリー容量は前モデルよりも減少しましたが、ソフトウェアの最適化により、日常利用に十分な持続時間を確保しています。

ソフトウェアとアップデート

Nexus 7 (2013)は、最初に搭載されていたAndroid 4.3から後にAndroid 6.0へのアップデートが行われました。特筆すべきは、他のAndroid端末のように一部のメーカーやキャリアによるカスタマイズが施されていない点です。これにより、ユーザーは純粋なAndroid体験が得られ、システムの改造やカスタマイズが容易になります。ブートローダーを解除することで、ファームウェアの変更や「root化」も可能です。

ただし、Nexus 7 (2013)のAndroid 7.0へのアップデートは行われておらず、公式にはAndroid 6.0.1が最終バージョンとなっています。

LTEモデルについて

Nexus 7のLTEモデルは、SIMロックがかかっていないため、通信キャリアの選択が自由です。これにより、NTTドコモ、au、ソフトバンク、ワイモバイルなどのSIMカードが利用可能です。このLTE版も、2013年9月18日に発売され、Google Playストアでも取り扱われています。

モデルと価格

Nexus 7 (2013)は、さまざまなストレージ容量のモデルが存在します。

• - 16GBストレージのWi-Fiモデル: 229ドル（米国）、27,800円（日本）
• - 32GBストレージのWi-Fiモデル: 269ドル（米国）、33,800円（日本）
• - 32GBストレージのLTEモデル: 349ドル（米国）、39,800円（日本）

これらのモデルは、それぞれの仕様に応じて販売されています。Nexus 7は、その高い性能と機能により、現在でも多くのユーザーに支持されています。

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