NoisyCell

NoisyCell（ノイジーセル）は、2011年から2025年まで活動した日本のロックバンドです。彼らは、Ryosukeのエモーショナルなボーカルとシャウト、そしてラウドなバンドサウンドにデジタルの要素を巧みに融合させた独自の音楽性で知られています。

バンドの始まりは、高校時代の軽音楽部に遡ります。中心メンバーであったRyosuke（ボーカル、ギター）とRyo（ギター、スクリーム、プログラミング）が母体となり、ユニットとしてNoisyCellを結成。当初はインターネット上でボーカロイドを用いた作品を発表する活動を中心としていましたが、Kiyoshi（ドラム）の加入を機に、都内を中心にライブ活動を開始しました。

2014年7月6日には、バップからのメジャーデビューを発表。同年8月13日にメジャー1stミニアルバム『Your Hands』をタワーレコード限定でリリースし、本格的な活動をスタートさせます。この時期、Pay money To my Painのメンバーなどがサウンドプロデュースや演奏で関わり、彼らの音楽性に深みを与えました。その後も精力的に作品を発表しますが、2016年3月12日にドラムのKiyoshiが脱退。一時期は様々なサポートメンバーと共に活動を続けましたが、同年8月26日にKiara（ベース）とTatsuya（ドラム）が正式に加入し、Ryosuke、Ryo、Kiara、Tatsuyaの4人体制が確立されました。

バップから離れた2019年以降は、無所属（NC Record名義）での活動を展開。同年11月27日には3rdフルアルバム『8.』をデジタル配信および会場限定でリリースしました。また、この頃からオンラインでの発信にも力を入れ、YouTube公式アカウントを開設。ミュージックビデオやライブクリップに加え、『8.』の全収録曲を配信するなど、ファンとの接点を増やしました。

特に注目されたのは「NCRadio」と題したライブ配信企画です。毎月第一土曜日の夜に配信され、視聴者からのリクエスト曲にRyosukeとRyoがアコースティックカバーで応えるなど、メンバーのパーソナルな魅力も発信する場となりました。

しかし、新型コロナウイルスの影響による社会情勢の変化や活動自粛の必要性などを受け、2020年11月30日、公式TwitterにてNoisyCellとしての活動休止を発表。この発表以降、バンドとしての表立った動きは長らく見られませんでした。

活動休止から約4年が経過した2024年10月20日、突如バンドの公式X（旧Twitter）が更新され、大きな発表が行われます。それは、リバイバルとファイナルを銘打ったラストライブ「Voyage」を2025年2月8日に代官山UNITにて開催し、その公演をもってNoisyCellが解散するというものでした。約14年間の活動に終止符を打つこのライブは、ファンにとって特別なものとなりました。なお、解散後の2025年5月13日には、ベーシストのKiara氏が逝去されたことが公表されています。

メンバーは、ボーカル・ギターのRyosuke（川島亮祐）、ギター・スクリーム・プログラミングのRyo（サクマリョウ／SAKUMARYO）、ベースのKiara、ドラムのTatsuya。RyosukeとRyoはそれぞれ別名義で他アーティストへの楽曲提供も行っています。彼らの音楽は、ラウドロックやエモ、デジタルの要素を取り入れながら、時に叙情的で、時に攻撃的なボーカル表現と相まって、独自のカラーを確立していました。彼らの活動は幕を閉じましたが、その楽曲はリスナーの中に残り続けることでしょう。

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