Noon moon

原田知世『noon moon』

『noon moon』（ヌーン・ムーン）は、原田知世が2014年5月7日にリリースした19枚目のオリジナルアルバムです。前作『eyja』から約4年半ぶりのアルバムとなりました。

概要

本作は、伊藤ゴローがプロデュースを手掛けた3作目のアルバムです。作詞は原田知世自身が、作曲・編曲は伊藤ゴローが担当しています。アルバムタイトルの『noon moon』は、昼間の青空に透けて見える月を意味し、満ち欠けや時期、見る場所によって異なる表情を見せる月のように、様々なスタイルの楽曲が収録されていることに由来します。

原田と伊藤は、美術館やカフェなどを会場に開催される歌と朗読の会 ″on-doc.(オンドク)″ に2011年から参加しており、その活動を通して、アレンジをシンプルにし、歌とギターだけで成立するようなアルバムを作りたいという共通認識を持つようになりました。また、伊藤ゴローは、1980年代の歌謡曲やポップスへのオマージュを込めて作曲に取り組んだと語っており、本作には、聴く人の心に残るメロディを追求した楽曲が多く収録されています。

作家・詩人の池澤夏樹が、M-9「名前が知りたい」の作詞を手掛けています。原田が ″on-doc.″ で池澤の短編集『きみが住む星』を朗読してきたことがきっかけとなり、池澤に作詞を依頼したところ快諾を得て、実現しました。

M-1「青空の月」には、坂本龍一がキーボード演奏で参加しています。他にも、5人組ジャズバンドTRI4TH（トライフォース）のメンバーである織田祐亮、藤田淳之介などが演奏に参加しています。M-3「Double Rainbow」は、鹿児島テレビ「ナマ・イキVOICE 100%女性倶楽部」のエンディングテーマとして使用されました。

2017年8月23日には、CRAFTMAN RECORDSからLPレコードが発売されています。

批評

タワーレコードのサイトでは、本作について「最近の作品はエレクトロニカ（電子音楽）を取り入れた繊細な音作りがなされていたが、本作はメロディーの良さを際立たせた親しみやすい楽曲が並んでおり、すぐに耳に馴染むポップなサウンドには無駄な音がひとつもない。曲のエッセンスを捉えた簡潔なアレンジにイノセントな歌声が映え、原田と伊藤のコラボレートを極めたような素晴らしい仕上がりである。」と評されています。

収録曲

CD

LPレコード

外部リンク

* MUSIC｜O3 - Harada Tomoyo Official Site

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