North Wind (アルバム)

アルバム『North Wind』の魅力

松田聖子の2枚目のオリジナルアルバム『North Wind』は、1980年12月1日にリリースされた作品です。このアルバムは、彼女のキャリアの初期における重要なマイルストーンの一つであり、発売元はCBS・ソニーとなっております。作品全体を通じて、秋から冬へと移り変わる季節感を感じることができる楽曲が多数収められています。

アルバムの概要

アルバムの帯に記載されているキャッチフレーズ「あの日あのとき刻みたい、聖子。」は、聖子が歌うことで聴く人の心に深く刻まれる思い出を表現しています。アルバムには、シングル「風は秋色/Eighteen|風は秋色_Eighteen」を含め、多彩な楽曲が収録されています。このシングルは、アルバムにも収録され、初めてオリコン週間チャートで1位を獲得したものでもあります。

また、特筆すべきは、初回生産分のカセットテープが特殊パッケージ仕様で発売された点です。このような工夫は、当時の音楽シーンにおいても特に注目されていました。このアルバムは、2015年にSACD化（ハイブリッド盤）され、その際「松田聖子SACD化プロジェクト」の一環としてもリリースされました。プロジェクトのスーパーバイザーである嶋護氏は、聖子の無垢な声の魅力が「North Wind」SACDで再現されていると強調し、高い評価を与えています。

楽曲の紹介

アルバムはA面とB面に分かれており、各面には印象的な楽曲が収められています。以下は主要な収録曲の解説です。

Side A

• - 白い恋人: リズミカルなビートとメロディが魅力的。恋愛の切なさが表現されています。
• - 花時計咲いた: 明るいアレンジで、心温まる内容が印象的です。
• - North Wind: アルバムタイトル曲。この曲では、秋から冬への移り変わりが感じられます。
• - 冬のアルバム: 冬の雰囲気が見事に表現された楽曲。
• - 風は秋色: シングルとしてもガンバっていた楽曲で、聖子の歌声が秋の景色を思わせます。

Side B

• - Only My Love: テレビ番組『松田聖子 夢で逢えたら』のオープニング曲としても知られています。
• - スプーン一杯の朝: 日常の何気ない瞬間を切り取った心温まる楽曲です。
• - Eighteen: シングルのB面にも収められたこの曲は、若さの息吹を感じさせます。
• - ウィンター・ガーデン: 冬の情景を色濃く表現した楽曲で、情感たっぷりです。
• - しなやかな夜: 落ち着いた雰囲気の中で幻想的な夜を歌っています。

音楽制作と参加ミュージシャン

アルバムの製作には、M.Wakamatsuがプロデューサーとして参加し、テクニカルな面でも多くの才能が集結しました。レコーディングはCBS/SONYのスタジオで行われ、多くの優秀なエンジニアやアシスタントが携わっています。また、各楽曲には実力派のミュージシャンが集められ、ドラムやギター、ストリングスなど、バリエーション豊かな演奏が魅力となっています。

まとめ

『North Wind』は、松田聖子の音楽的成長を示す重要な作品であり、リリースから数十年が経った今もなお、多くのファンに親しまれています。彼女の甘美な歌声と、秋から冬への美しい風景を描く楽曲は、聴く者の心を穏やかにし、時に懐かしさをも呼び起こします。

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