Npm (パッケージ管理ツール)

npmは、JavaScriptのパッケージ管理システムであり、Node Package Managerの略称として知られています。しかし、初期のコミットでは「Node Package Manager」の頭文字を取ったものであったものの、後に誤解を避けるため、「npm is not an acronym」というバクロニムであると公表されました。

npmはArtistic License 2.0の下でライセンスされており、Node.jsのパッケージ管理システムとして、V8 JavaScriptエンジン上で動作します。npm自身もJavaScriptで記述されており、Node.jsの普及とともに、その重要性が増してきました。

Node.jsはサーバサイドで動作するJavaScript環境であり、Node.jsを利用した様々なツールが開発されるにつれて、これらのツールやパッケージを管理するためのバージョン管理システムの必要性が高まりました。そこで登場したのがnpmです。

npmは、Node.jsのツールやパッケージ（モジュール）のインストールや管理だけでなく、パッケージを扱うためのインターフェースも提供しています。さらに、リポジトリ機能も備えており、必要なパッケージの検索、ダウンロード、インストール、アップデートを容易に行うことができます。また、開発したパッケージを他の開発者に向けて公開することも可能です。

npmの開発元であるnpm Inc.は2014年に設立され、その後、2020年にGitHubに買収されました。これにより、npmはGitHubのインフラストラクチャを活用し、より安定したサービスを提供しています。

npmは、Node.js開発において不可欠なツールであり、そのエコシステムを支える重要な役割を担っています。多くの開発者がnpmを利用して、効率的にソフトウェア開発を進めています。

関連事項として、Node.jsのサーバサイドでの利用に対し、bowerはクライアントサイドで利用されるパッケージ管理システムです。npmとbowerは、それぞれ異なる用途で利用されるため、開発者はプロジェクトのニーズに応じて適切なパッケージ管理システムを選択する必要があります。

参考

関連事項

Node.js
bower - クライアントサイドのパッケージ管理システム

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