OBSイブニングニュース

OBSイブニングニュース

OBSイブニングニュースは、大分県を放送対象地域とする大分放送（OBSテレビとOBSラジオ）で放送されていた、県内向けのローカルワイドニュース番組です。テレビとラジオ、それぞれの媒体特性に合わせて情報を提供し、長年にわたり大分県民の生活に寄り添ったニュースを伝えてきました。

テレビ版

OBSテレビで放送されていた『OBSイブニングニュース』は、2010年3月29日にその歴史を開始しました。これは、それまで放送されていた『総力報道!OBS THE NEWS』の後継番組として位置づけられており、夕方のニュース枠を引き継ぐ形でのスタートでした。

番組は平日夕方に放送され、その放送時間は開始当初から終了まで一貫して月曜日から金曜日の18時15分から18時55分までの40分間でした。この時間帯で、大分県内の最新ニュースをはじめ、気象情報やスポーツ情報などが網羅的に伝えられました。

番組の顔となるメインキャスターは、放送期間を通じて村津孝仁氏が月曜日から金曜日までを担当しました。また、女性キャスターとしては、番組開始当初は平山沙絵氏が月曜日・火曜日を、中島三奈氏が水曜日から金曜日を担当しました。

気象情報は、県民の生活に直結する重要な情報であり、専門のお天気キャスターが担当しました。レギュラーのお天気キャスターとして仁木清加氏が月曜日から金曜日を通して出演し、正確な気象予報を伝えました。また、歴代のお天気キャスターには小野裕子氏や柴本愛沙氏（月曜日から金曜日担当）の名前も見られます。

スポーツコーナーでは、大分県内のスポーツに関連するニュースや、県出身選手の活躍などが取り上げられました。歴代の担当者の中には、飯倉寛子氏が月曜日を担当していたことが記録されています。

『OBSイブニングニュース』は、約11年間にわたりOBSテレビの夕方のニュース番組として親しまれましたが、2021年3月26日をもってその役割を終えました。番組の終了後、夕方のローカルニュース枠は新たにスタートした『OBSイブニングプラス』へと引き継がれました。

ラジオ版

一方、OBSラジオにおいても、『OBSイブニングニュース』というタイトルの夕方ニュース番組が放送されていました。こちらはテレビ版よりもはるかに長い歴史を持っており、少なくとも1990年より以前から放送されていたことが確認されています。

ラジオ版は平日夕方に放送され、終了時点での放送時間は17時50分から18時00分までの10分間でした。この短い時間の中で、その日の重要なニュースや情報を集約して伝え、ラジオ聴取者に向けた速報性の高い情報提供を行っていました。

ラジオ版のニュースキャスターは固定されておらず、大分放送のアナウンサーが日替わりで担当するという形式が取られていました。

OBSラジオの『OBSイブニングニュース』は、長年にわたり県内のニュースを伝え続けてきましたが、2013年3月29日にその放送を終えました。その後、ラジオの夕方ニュース枠は『OBSラジオ・ザ・ニュース』としてリニューアルされ、番組の形態や内容が一部変更されました。

まとめ

『OBSイブニングニュース』は、テレビとラジオという異なるメディアを通じて、長年にわたり大分県内のローカルニュースを届けたOBSの基幹的な報道番組シリーズでした。それぞれの放送形態で、県民に必要とされる情報を提供し続け、地域社会における情報インフラの一部として機能したと言えるでしょう。テレビ版は約11年、ラジオ版は20年以上の歴史を持ち、OBSのニュース報道の歴史において重要な位置を占める番組です。

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