OH! ギャル

『OH! ギャル』：沢田研二の27枚目のシングル

『OH! ギャル』は、日本の著名な歌手である沢田研二が1979年に発表した27枚目のシングルで、ポリドール・[[レコード]]からリリースされました。この曲は、作詞家の阿久悠と作曲家の大野克夫による強力なコンビ、通称“ゴールデン・コンビ”が手掛けた最後の作品となります。二人は、この曲のリリースまでの間に7作連続での楽曲提供を行い、卓越した音楽的センスを発揮していましたが、『OH! ギャル』をもって一旦その活動に区切りがつきました。

曖昧さと個性のあるパフォーマンス

沢田は、テレビ番組でのパフォーマンスにおいて、その当時では珍しいネイルアートを施し、観客の視線を引きました。彼の衣装は非常に印象的で、白を基調にした船長風のスタイルや、赤いテンガロンハットにピンクを基調としたカウボーイスタイルの2種類がありました。特に、船長スタイルではタバコを持ちながら歌う姿が印象的で、カウボーイスタイルではタバコの代わりにモデルガンを使用するなど、彼の個性的な表現がファンに強く印象づけられました。

1979年7月9日に放送された『夜のヒットスタジオ』では、特に注目を集めました。この時、彼はローラースケートに乗ってカウボーイスタイルで登場し、生パフォーマンスを披露。しかし、曲の2番を誤って1番の冒頭で「SUNDAY…」と歌い始めるという、思いがけないハプニングが起こりました。これに対し、演奏を担当する井上バンドが見事な即興でフォローし、沢田は無事に曲を完結させることができました。この貴重な映像は、2011年に発売されたDVD『沢田研二 in 夜のヒットスタジオ』に収録されています。

アーティストの心境

興味深いことに、沢田研二自身はこの『OH! ギャル』を「自分が最も嫌いな歌」と語っています。特に、阿久悠が書いた女性を讃美する歌詞や、「ギャル」という言葉の新しさが薄れていることが理由だと、本人が1992年のデビュー25周年の特番で語っていました。また、この特番の翌年に行われた『Beautiful World』ツアーで久々にこの曲が披露された際には、歌い終わるとともに「大嫌いなこの歌！」と叫ぶ一幕もありました。

収録曲の概要

このシングルには、表題曲の『OH! ギャル』（4分15秒）と、カップリング曲の『おまえのハートは札つきだ』（3分34秒）が収録されています。どちらの曲も、阿久悠が作詞を担当し、大野克夫が作曲、船山基紀が編曲を担当しています。これらの楽曲は、1979年という時代背景を反映しつつ、今もなお多くのファンに愛されています。

『OH! ギャル』は、その独自のスタイルとアーティストの個性的な表現力によって、日本の音楽シーンにおいて重要な位置を占めた曲の一つといえるでしょう。

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