OKINAWA〜ワタシノシマ〜

THE BOOMの10作目のオリジナル・アルバム『OKINAWA〜ワタシノシマ〜』は、2002年6月19日にリリースされました。このアルバムは、THE BOOM、またはボーカル宮沢和史のソロとして発表されてきた沖縄に関連する楽曲を集めた、ある意味でベスト・アルバムのような位置づけを持っています。しかし、単なるベスト盤ではなく、新録音やリミックスバージョンを含む、事実上のニュー・アルバムと言えるでしょう。

収録曲は、過去に発表された楽曲のセルフカバーや、沖縄限定で発売され長らく入手困難となっていたシングル「太陽アカラ 波キララ」など、バラエティに富んだ内容となっています。特に注目すべきは、「島唄 2002」と「島唄」英語ヴァージョンでしょう。「島唄 2002」は、2001年のシングル「神様の宝石でできた島/島唄」に収録されていた「島唄 2001」のリミックス・ヴァージョンを再録音したもので、新たな息吹が吹き込まれています。また、「島唄」英語ヴァージョンは、歌詞の一部に日本語が使用されており、原曲とは異なる趣を感じさせます。

アルバム全体を通して、THE BOOMの沖縄音楽への深い愛情とリスペクトが感じられます。三線や沖縄民謡のリズムを取り入れた楽曲は、聴く人を沖縄の美しい風景や文化へと誘います。また、宮沢和史の力強いボーカルと、THE BOOMのメンバーによる洗練された演奏が、楽曲の魅力を最大限に引き出しています。

『OKINAWA〜ワタシノシマ〜』は、THE BOOMのファンはもちろん、沖縄音楽に興味がある方にもおすすめできる作品です。沖縄の豊かな音楽文化に触れ、THE BOOMの新たな魅力を発見してみてはいかがでしょうか。

収録曲

1. この街のどこかに
2. ひゃくまんつぶの涙 2002
3. いいあんべえ (monoaural mix) featuring KICK THE CAN CREW
4. さとうきび畑
5. Shima-uta (acoustic) featuring IZZY
6. 太陽アカラ 波キララ
7. ひのもとのうた 2002
8. 砂の岬 Ponta de Areia
9. 十六夜月に照らされて
10. 島唄 2002
11. 十九の春
12. 沖縄に降る雪（acoustic）
13. 墓標

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