OLにっぽん

ドラマ『OLにっぽん』の概要と詳細

『OLにっぽん』は、2008年10月8日から12月10日まで日本テレビ系列で毎週水曜の22:00から22:54（JST）に放送された日本のテレビドラマです。初回は15分拡大され、22:15からの放送でした。このドラマは、アウトソーシングをテーマに、OLたちの複雑な感情や人生模様をリアルに描いた作品として注目されました。

基本情報

本作の脚本はドラマ枠『ハケンの品格』を手掛けた中園ミホが担当。主演には、観月ありさが起用され、彼女の演技力が高く評価されました。また、主題歌には観月の後輩にあたるSPEEDが歌う「明日の空」が使用され、これはSPEEDの完全復活を印象付ける重要な作品となりました。視聴率は二桁を記録した回もありましたが、平均視聴率は8.1%と、前作に比べてやや低い数字に留まりました。

ストーリー

物語の舞台は、経済不況に苦しむ東慶商事の総務課です。主人公の神崎島子は、責任感が強く、有能なOLとして同課に働いていますが、結婚願望も秘めています。そんな中、会社はコスト削減のために総務課の仕事を中国にアウトソーシングする方針を示します。島子たちは、初めは外国の研修生に自分の仕事が任されることに不安や不満を抱きますが、研修生の懸命に働く姿を見ることで、自分たちの生き方や仕事に対する考え方を見直すようになります。

キャラクター紹介

ドラマには多彩なキャラクターが登場し、それぞれの個性や背景が物語に深みを与えています。

• - 神崎島子（観月ありさ）: 本作のヒロインで、31歳の総務OL。責任感が強く、仕事に対して真剣でありながらも、裏では結婚を夢見る一面も。
• - 小旗健太（阿部サダヲ）: 中国人研修生のマネージャーであり、国籍に捉われない思想を持った中立的な人物。カンフーが得意。
• - 矢部桜（美波）: 新人OLで、日本語に悩みながらも成長していく姿が描かれる。
• - 都留康介（井上芳雄）: 島子の後輩で、彼女に認められたいと願うマイペースなキャラクター。
• - 朝比奈国彦（東幹久）: 温厚な総務課長で、島子に恋心を抱いている。
• - 富士田弥生（浅野ゆう子）: 企業での経験が豊富な総務部長。

その他にも、中国人研修生たち、特に自国の文化や慣習を持ち込むことで、島子たちとの対比が興味深いです。成功と苦悩が交錯するOLたちの姿は、多くの視聴者の共感を呼びました。

制作と音楽

ドラマの音楽担当は池頼広が行い、演出には岩本仁志、大谷太郎、本間美由紀が携わりました。また、プロデューサーには西憲彦、渡邉浩仁などが名を連ね、制作にはAXONが協力しています。主題歌の「明日の空」は、SPEEDが再結成後初めてリリースしたシングルであり、彼女たちの復活を祝うものとしても知られています。

このように、『OLにっぽん』は多様なキャラクターと深いストーリー、心に響く音楽によって、まさに現代のOLたちのリアルな生活を描いた作品といえるでしょう。

もう一度検索