ONIシリーズ

ONIシリーズ



『ONIシリーズ』は、パンドラボックスとウィンキーソフトの共同制作によって生まれたコンピュータRPGで、バンプレストからリリースされました。このシリーズの特徴は、日本の文化を背景にし、鬼や妖怪が絡む物語や独自のシステム設計にあります。最初はパズルゲームとして企画されていましたが、後にRPGとして発展し、「他の焼き直しをせず、独自な要素を盛り込む」というコンセプトのもと、変身(転身)システムが導入されました。

概要



シリーズの初期には、変身システムが仮面ライダーの「孤高の戦士」からインスパイアを受けており、主人公たちが敵と戦う様子が描かれています。日本を舞台に設定したことも、佳丈祐子ディレクターの妖怪好きが影響していると言われています。最初の作品『鬼忍降魔録 ONI』は、主人公1人で探索が行われ、戦闘はサイドビュー形式で行われます。

続編の『ONI II 隠忍伝説』では、ユーザーの要望に応じてパーティー制が導入されましたが、変身システムが外されました。製作プロデューサーの飯島健男は、仲間同士が変身することで「弱いものいじめ」となってしまうことを懸念したためです。一方でこの決定には、変身システムがなくなったことを悲しむファンも存在しました。シリーズは進化を遂げていき、特に『ONI III 黒の破壊神』では、前作の要素である変身を復活させ、次作の『ONI IV 鬼神の血族』では難易度設定を追加し、初心者でも楽しめる構成となっています。

シリーズのリリース



ONIシリーズには多くの作品が存在します。以下は主な作品とそのリリース日です:

特徴と進化



GBシリーズはフィクションの日本を舞台にしており、架空の地名が使用されていますが、SFC版は実在の地名や歴史に基づいています。変身することでキャラクターの戦闘スタイルや能力が変化し、プレイヤーは多様な戦略を楽しむことができます。『ONI V』に至っては、過去のキャラクターたちが集結するなど、シリーズ全体が織りなすストーリーの深さも魅力の一つです。

また、全作品に共通する要素として、鬼や妖怪と戦う物語が展開され、プレイヤーは日本の伝説や神話を感じながら冒険を楽しむことができます。ジャンルやゲームシステムの進化とともに、各作品がそれぞれ独特の雰囲気を醸し出していく中で、ONIシリーズは日本のゲームの一つの象徴として位置づけられる存在となりました。このように、ONIシリーズはそれぞれの時代のゲーム文化に影響を与え続けています。

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