OTRL

アルバム『OTRL』の概要

奥田民生による10枚目のアルバム『OTRL』は、2010年8月4日にリリースされました。この作品は彼の前作『Fantastic OT9』から約2年9ヶ月ぶりのオリジナルアルバムであり、Ki/oon Recordsへの移籍後初のアルバムとなります。アルバムタイトルである「OTRL」は「奥田民生 レコーディング・ライブ (Okuda Tamio Recording Live)」の略で、彼自身が発案したレコーディングツアー「ひとりカンタビレ」に基づいて制作されています。

このアルバムには、2010年3月から始まった「ひとりカンタビレ」のライブ音源を元にした10曲と、ツアー前に行われた模擬公演で惜しくも未発表となった「暗黒の闇」も加えた全11曲が収録されています。これらはスタジオで再ミックスされ、完全な形でパッケージ化されています。

初回生産限定盤の特徴

初回生産限定盤には特典DVDが付属しており、これは奥田が関わるCDの初回盤にDVDが追加されるのは2008年のシングル『SUN』以来のことであり、アルバム作品にDVDが付くのは初めてのことでした。このDVDには2010年5月7日に行われた東京公演の模様や各地での質疑応答がダイジェストで収められています。

収録曲の解説

アルバムには以下の楽曲が収録されています。

• - 最強のこれから: 後に彼の23枚目のシングルとして再リリースされました。
• - わかります: 一部のコーラスが観客によって担当されています。
• - えんえんととんでいく: プロモーションビデオも制作され、多くのファンに親しまれています。
• - RL: アルバムタイトルとは異なり、「右（Right）」と「左（Left）」の意味を持つ曲です。
• - 音のない音: 曲のタイトルが示すように、独自の世界観を持っています。
• - たびゆけばあたる: メロディーが印象的な一曲です。
• - ひとりカンタビレのテーマ: ツアーのテーマ曲でもあり、深い情感が込められています。
• - かたちごっこ: 楽しいリズムが特徴の楽曲です。
• - Room 503: 観客がハンドクラップを担当し、ライブ感を楽しめる作品です。
• - 解体ショー: 独特な雰囲気を持つ曲で、奥田の人柄が感じられます。
• - 暗黒の闇: 観客の拍手が収録された部分があり、ライブの熱気を思い出させる一曲です。

結論

『OTRL』は、奥田民生の音楽の進化を感じさせるアルバムであり、彼のファンには欠かせない作品となっています。レコーディングライブという独自のアプローチが、彼の音楽スタイルに新たな風を吹き込んでいます。このアルバムを通じて、彼の音楽の深さや多様性を再認識することができるでしょう。

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