河村隆一のソロデビュー10周年を記念して制作された
シングル『Once again』は、
2007年10月31日、コロムビアミュージックエンタテインメントより発売されました。彼の13枚目の
シングルとなる本作は、デビューから10年の歳月と、その道のりを象徴するような、感慨深い内容となっています。
表題曲『Once again』は、
2004年のライブで初披露された楽曲です。しかし、その後
河村隆一自身によって「封印」が宣言されていたという、謎めいた過去を持っています。このエピソードは、お台場メモリアルツリーの点灯式でのインタビューで明かされました。封印を解き、世に送り出された『Once again』は、第12回お台場メモリアルツリーと第27回さっぽろホワイトイルミネーションのテーマソングにも選ばれ、多くの人々の心に響く楽曲となりました。葉山拓亮による編曲も見事であり、
河村隆一のボーカルを最大限に引き立てています。
カップリング曲には、『あの日の少年』と『Hello Hello』の2曲が収録されています。『あの日の少年』は、
河村隆一の幼少期をイメージして作られた楽曲で、彼の原点に触れることができる、ノスタルジックな雰囲気を持つ作品です。編曲は
小泉信彦が担当しており、繊細なメロディーと歌詞が、聴く者の心に温かい感動を与えます。一方、『Hello Hello』も
小泉信彦が編曲を担当し、『あの日の少年』とはまた異なる魅力を持った楽曲です。
さらに、ボーナス・トラックとして『Once again(piano)』が収録されています。これは、ピアノだけのシンプルなアレンジで、『Once again』の楽曲本来の魅力を改めて堪能できる、隠れた名曲となっています。
『Once again』は、
河村隆一の10年間の音楽活動の集大成とも言うべき作品です。彼の音楽人生におけるターニングポイントとなった楽曲であり、聴く者の心に深く刻まれる、忘れがたい名盤と言えるでしょう。収録されているすべての楽曲が、
河村隆一自身による作詞・作曲であることも、このアルバムの大きな魅力の一つです。彼の音楽への情熱と、表現力の高さが存分に発揮された、まさに必聴の
シングルと言えるでしょう。様々な感情が複雑に絡み合い、時に激しく、時に優しく、聴く者の心を揺さぶる、そんな
河村隆一の音楽の魅力が凝縮された作品です。