One-reeler/Act IV

One-reeler / Act Ⅳ

概要

『One-reeler / Act Ⅳ』（ワン・リーラー / アクト フォー）は、韓国と日本で活動した女性アイドルグループIZONE（アイズワン）によって発表された、通算4枚目となるミニアルバムです。この作品は2020年12月7日に、Stone Music EntertainmentとGENIE MUSICよりリリースされました。先行するアルバムである『Oneiric Diary (幻想日記)』から約半年ぶりにリリースされた本作は、2021年4月の活動終了を控えていたIZONEにとって、事実上、グループとしての最終的なCDリリース作品（シングルおよびアルバムを含む）となりました。このアルバムは、その活動の軌跡を締めくくる重要な意味合いを持つ作品として位置づけられています。

コンセプト

アルバムタイトルの『One-reeler / Act Ⅳ』は、「短編映画」を意味する言葉です。これは、12人のメンバーが共に歩んできた美しい青春と、そこでの成長の道のりを、まるで一編の映画における印象的な「Scene（場面）」のように切り取って表現しようとする意図が込められています。アルバムの物理的な形態も「Scene #1」「Scene #2」「Scene #3」と名付けられており、このコンセプトを視覚的にも強調しています。また、この映画というテーマは、収録曲のタイトルにも反映されており、リード曲である「Panorama」をはじめ、「Mise-en-Scène（ミザンセーヌ）」や「Sequence（シークエンス）」といった映画に関連する専門用語が用いられ、アルバム全体で一貫した世界観が構築されています。

リリースとプロモーション

このミニアルバムの発売が初めて公になったのは、2020年11月23日です。この日、アルバムの正式名称である『One-reeler / Act Ⅳ』と発売日が同時に発表され、ファンの期待が高まりました。アルバムの発売を翌日に控えた12月6日には、その年の音楽業界における主要なイベントの一つである『2020 Mnet Asian Music Awards』のステージで、本作のリードトラックとなる「Panorama」が初めて披露され、大きな注目を集めました。そして、発売日である12月7日の午後6時には、主要な音楽配信サイトでアルバム全曲の音源が解禁されるとともに、「Panorama」のミュージックビデオがYouTubeなどで公開されました。さらに同日午後8時からは、アルバムのリリースを記念した特別番組『IZONE One-reeler Premiere』が企画され、世界中のファンに向けてオンラインで配信されました。

収録曲と形態

本作には、アルバムタイトルに沿ったコンセプトを持つ複数の楽曲が収録されています。特にリード曲の「Panorama」は、活動の集大成とも言えるような壮大なメロディーとパフォーマンスで、IZONEの魅力を凝縮した楽曲としてWIZONE（ファンダム名）に届けられました。また、アルバムに収録された楽曲の中には、メンバー自身が制作に深く関わったものもあり、具体的には、キム・チェウォンが「느린 여행 (Slow Journey)」で作詞・作曲の両方を手掛けています。

物理的なCDの発売形態は、コンセプトに合わせた「Scene #1」「Scene #2」「Scene #3」という3種類の通常盤と、デジタルデバイスで再生するKiT ALBUM盤1形態の、合計4形態で展開されました。それぞれの形態には異なるフォトブックや封入特典が含まれており、コレクション性を高める仕様となっていました。

アルバムの意義

『One-reeler / Act Ⅳ』は、IZONEが約2年半の活動期間を経て、その物語の最終章を飾る重要な作品となりました。短編映画のように切り取られた「Scene」の中に込められたメンバーたちの姿と成長の軌跡は、ファンにとって忘れられない記憶として刻まれています。このアルバムは、IZ*ONEが残した音楽的な遺産であると同時に、メンバーとファンが共に駆け抜けた青春の日々を映し出す、感動的な記録となっています。

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