Overdose (EXOのアルバム)

EXOのミニアルバム『Overdose』

EXOの3枚目のミニアルバム『Overdose』は、2014年5月7日に韓国でリリースされました。このアルバムは、韓国語曲を含むEXO-Kバージョンと中国語曲を収録したEXO-Mバージョンの2形態での販売が行われました。アルバムタイトルの『Overdose』は「中毒」を意味しており、EXO-Kバージョンでの原題は『チュンドク』、EXO-Mでは『シァンイン』と名付けられています。タイトル曲『Overdose』は、著名な制作チームThe UnderdogsとSMエンタテインメントの作曲家Kenzieが手掛けており、彼らはビヨンセやクリス・ブラウン、ジャスティン・ティンバーレイクといった名立たるアーティストとも協力した経歴を持っています。

このアルバムは、当初予定されていた2014年4月21日の発売が、セウォル号沈没事故への哀悼のために5月7日に延期されることとなりました。また、EXO-Mバージョンには、SUPER JUNIOR-Mのメンバーであるチョウミが作詞した『奔跑 (Run)』も収録されています。なお、クリスとルハンが当グループを脱退したため、本アルバムはEXOの12人編成での最後の作品となりました。

プロモーションの流れ

EXOのプロモーション活動は、SMエンタテインメントとサムスン電子による共同主催のショーケースから始まりました。このショーケースは、2014年4月15日に蚕室体育館で行われ、当日の司会者として元KBSアナウンサーのチョン・ヒョンムが登場しました。このイベントでは、タイトル曲『Overdose』のミュージックビデオが初めて公開されました。その後の音楽番組でのカムバックステージは、EXO-Kが2014年5月8日のMnet『M COUNTDOWN』、EXO-Mは5月10日の中国中央電視台『全球中文音楽榜上榜』で行い、EXO-Mはその放送で1位を獲得しました。

さらに、5月14日の『SHOW CHAMPION』では、EXO-Kが初の1位を達成しましたが、同日にはリーダーのクリスがSMとの専属契約の無効確認を訴える事務手続きを行い、EXOからの離脱を発表しました。しかし、5月17日にはEXO-Mが再度1位を獲得し、同日にEXO-Kも『音楽中心』で1位になり、これは韓中同時での1位記録に繋がりました。

2014年上半期には、EXO-Kが『人気歌謡』でのトリプルクラウンを達成し、音楽番組での1位を総計10回獲得し、EXO-Mとの合計は12回に達しました。特にビルボードが発表した「2014年5月に最も再生されたK-POPミュージックビデオ」では、EXO-Kの『Overdose』が1位、EXO-Mが2位を占めました。

販売成績

『Overdose』の予約注文は約66万枚となり、ミニアルバムとしては最高の販売数を記録しました。2014年度の累積売上は、EXO-Kバージョンが390,034枚、EXO-Mバージョンが293,797枚という結果に。ガオンチャートでは、EXO-Kバージョンが年間総合で1位を記録し、EXO-Mバージョンは2位と続きました。さらに、EXO-KバージョンはMnet Asian Music Awardsやゴールデンディスク賞で大賞を受賞し、アルバム部門での評価も受けました。

『Overdose』は、EXOの音楽活動の中で重要な一曲となり、彼らの人気をさらに拡大させるきっかけとなりました。

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